甘々つめこみ

土方×真選組 ページ10

、


「副長。

また総悟がサボりました」


一番隊副隊長の私の役目は、隊長である総悟のサボりを報告することと、

彼がほったらかした仕事を副長と一緒に片付けること。



「ーーーいつも悪ィな」

「いえ、慣れてるので」



近藤さんとかには、えらいなーなんて言われるし

副長にも、申し訳ねェなんて言われるけど



私は結構この立場が好きだったりする。




役得なのだ、副長と一緒に居られるなんてありふれたことじゃない。


すん、と鼻をくぐる煙草のにおいとか

静かな空間とか

私の好きなもので満たされていく。


だから私は苦だと思ったことはない。





「ーーー今度、お詫びに好きなモン買ってやる」

「え、本当ですか？」

「あァ」





そんなことを言われて、何にしよっかな、と考え始める。





ーーーあ、





「あの、副長」

「…どうした？」









「ーーーお出かけ、じゃダメですか？」









欲しいものは特にない、けど。


副長と一緒に出かけられたら、と思った。



「ーーーそんなんでいいのか？」

「そんなん、じゃないです。…ダメ、ですか？」




ダメですよね、副長忙しいし。

しがない一隊員の私なんかに割く時間なんてないですよね。



「ーーーダメじゃねェよ。

来週の日曜でいいか？」



「え、、、はい！」



「どこ行きたいか考えとけ」





まさかのオッケー。

嬉しくてつい頰が緩んでしまう。



どこに行こうか、と考え始めて


副長と一緒だったら、どこでもいいや、と思った。









(…何着て行こう)

((ーーー落ち着け落ち着け、))

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