甘々つめこみ

神威×監禁 ページ31

〈闇書きたくなりました〉





「ちょ、…っ、離して、！！」

「嫌だ」

「だん、ちょ、」



おかしい。何かがおかしい。
はやくこの人から逃げろと本能が叫んでる。

なのに怖くて、体がすくんで動けない。
会話が噛み合わなくて、目がギラギラしてて、

私の知ってる団長ってこんなんだっけ、と思うほど。あなたは誰？



「ねェ、何でさっきあんなに仲良くしてたの？」

「仲良くって、だれと、」

「シンスケにきまってるじゃん」

「別に仲良くなんてしてません。高杉さんと話すのなんて日常じゃないですか」

「…へー、」



いつもの団長だったら拗ねて終わりなのに、彼を取り巻く雰囲気がドス黒すぎて、私はやってしまったと冷や汗をかく。




「口ごたえする悪い子にはお仕置きだね」

「ーーーえ、」




がちゃ、という聞きなれない音とともに私の手首にひんやりと、冷たい感触。

もしかして、




「いや、離してっ！」

「Aは俺のものだよね？」

「そんな、」




キモチワルイ、と口に出せたらどんなに楽か。
手錠が私の足首までも拘束する。

もう逃げられないよ、と目が笑ってない。
助けて、とか細い声で言ってもニコニコ笑うだけ。

他の男と仲良くするからいけないんだよ？って当たり前みたいに言わないで。何があなたをそんな風に狂わせたの？




「もうずっと、俺から離れないでね？じゃないと殺しちゃうから」




抵抗できないまま顎を持ち上げられてキスをされる。乱暴に口内を荒らされてもされるがまま。

首筋に顔を埋めて思い切り歯を立てられる。
流れ出る血を舐めながら、彼は満足そうに笑った。



((…誰か助けて、))

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