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土方×真選組 ページ14






ーーー来週の日曜でいいか?どこ行きたいか考えとけ



そう副長に言われたのはつい最近のこと。


結局どこに行きたいのか決まらなかった私は、とうとう約束の日を迎えた。



「…おはようございます」

「…おはよう」



待ち合わせは屯所内ではなく、少し離れた場所にした。

屯所内だと、総悟とか近藤さんとかにバレると何だか面倒だ、という意見で一致したからだ。



「ーーーで、どこに行きたいのか決まらなかったのか?」

「…ごめんなさい、」



私の方から、一緒に出かけたいって言ったのに。


今更になって、やっぱり無理だったのかも、と思い始める。


ーーー呆れてないかな?



気になるのはそればかり。



「ーーー取り敢えず歩くか」



見慣れている筈の私服も今日は何だか別に見えて。


私を導いてくれるかの様な副長が眩しく感じられる。





「ーーーわ、綺麗…」




歩き始めて少し経った頃、


目に留まったのは綺麗な簪。



普段は邪魔になるから、とつけたりすることはないのだけど。



私だって年頃の娘、興味がないわけではない。






薄いピンクの花のモチーフに、キラキラと輝く大小さまざまな玉がついている。





「ーーーちょっと待ってろ」


「…え、」







突然副長がお店の中に入って、



そうしたかと思えば直ぐに出てきた。





「ーーー副長?」

「ーーー…目ェ瞑ってろ」






かなりの至近距離に副長が居て、こんなことなんて滅多にあることじゃない、なんて思いながら


言われるがままに目を閉じた。




「ーーーもう、目開けてもいいですか?」




「ーーー…あァ」






髪の毛に少し重みが加わったのがわかる。






そこに手を伸ばせば、さっきまで無かった感触が。





「ーーーえ、これ」

「ーーー…やる」




「……うそ、」






お店の鏡に映る自分を見て驚く。


さっき欲しいと思った簪が、自分の頭を飾っていることに気づいた。






「ーーーたまには、こういうこともいいんじゃねェの」





「ーーー…大切にします、」




ありがとうございます、と頭を下げて



私はこの人に貰ってばかりだ、と思った。









(ーーー家宝にして、墓場まで持って行こう)

((…ンな、大げさな))

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設定タグ:銀魂 , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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雪うさぎ - トッシーがみたいです! (2019年7月18日 19時) (レス) id: cd19b8b7b7 (このIDを非表示/違反報告)
Y.O18 - 沖田くんと自転車二人乗り...羨ましいっ! (2019年3月31日 9時) (レス) id: e9f436c148 (このIDを非表示/違反報告)
ビスコ(プロフ) - ブッハ!!!サイコーですね。 (2019年2月21日 12時) (レス) id: 251e52ea6f (このIDを非表示/違反報告)
Hanavi(プロフ) - 了解しました!こんな感じで大丈夫でしたか…?気に入って貰えたら嬉しいです。 (2019年2月21日 12時) (レス) id: 5a9b3d8683 (このIDを非表示/違反報告)
ビスコ(プロフ) - 嫉妬した土方リクエストしま〜す! (2019年2月21日 11時) (レス) id: 251e52ea6f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Hanavi | 作成日時:2019年2月17日 17時

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