無愛想な人 ページ16
、
「ーーー高杉さん、琳堂です」
「……入れ」
副社長室、と書かれたプレートがさがっている部屋。
失礼しまーす、とそのドアを開ける。
ドアを開ければ、高杉さんの匂いが鼻に入る。
香水と煙草の匂い、
そういやこの人も喫煙者だったな、と思い出す。
「松下食品宛に荷物です」
「ーーー置いといてくれ」
「はい」
大量の書類と向き合う高杉さんを見て、
あ、副社長なんだ、と思い出す。
ーーー普段あんなに受付にたむろしていても、仕事はちゃんとしてるんだな、とか。
ーーー…で、何もなかったの?
そう聞いてきたお妙さんの声が蘇る。
いやいやいや、何もないし、何もなかったし。
てか、この状況で思い出すとか私どうした?!
「…何一人で百面相してんだ」
「ーーー何でもないです!
あ、高杉さんも禁煙しましょう!将来ハゲますよ、太りますよ」
「ーーー…何の話をしてんだてめェは」
。
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Hanavi(プロフ) - ありがとうございます!!!! (2019年4月30日 22時) (レス) id: 5a9b3d8683 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - めっちゃ面白いです、これからも更新頑張ってください! (2019年4月30日 16時) (レス) id: 9b87fec193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Hanavi | 作成日時:2019年2月11日 18時