１８ ページ20
.
「……ん、」
背中が痛くて目が覚めた。
見慣れた風景、それは美術室で。
先生がかけてくれたであろう毛布に温もりを感じて、
自分が相当長い間眠ってたことを感じさせた。
「いじめ、か」
助けなきゃ、っては分かってるんだけど
身体が動かない。
何をしたらいいのか分からない。
何をしても結局それって偽善なんじゃないかって。
茅野さんを責めるのは違うのに、
あの彼女が澪奈を簡単に見限るなんて変なのに。
何か理由があるはず。
でもそのことに首を突っ込めない自分がいる。
安易に手を差し伸べても、
私が死んだら澪奈はどうなるの？
1人になるでしょう。
誰かが隣にいる幸せを教えて、そのあと孤独にするなんて、
そんな残酷なこと、私にはできる？
「起きたか、」
「ん、先生。もう下校の時間？」
「あと10分」
「やば」
先生が来て、そこで思考を停止した。
どうしたらいいか分からなくてキャパオーバーになりそう。
「…意地悪だよね、」
思わず呟いた言葉は神様宛て。
本当はどうしようもなく守りたいのに、術が無くて辛くて。
「…っ、」
思わず溢れた涙が先生に知られないように、カーディガンの袖で拭った。
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←１７
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 264人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
莉央(プロフ) - なんかね....その...ね........良き！！！この作品めっちゃ良き！！続き楽しみにしてます！！！！！ (2020年2月12日 23時) (
レス) id: 1b4747e0e8 (このIDを非表示/違反報告)
Hanavi(プロフ) - ayaさん» コメントありがとうございます！更新が遅くなる事が多くなると思いますが精一杯頑張ります！ (2019年6月16日 17時) (レス) id: 5a9b3d8683 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ これからも応援してます！ (2019年6月16日 17時) (レス) id: 3c3d254d07 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 更新待ってます！この作品、大好きです！ (2019年6月16日 17時) (レス) id: 3c3d254d07 (このIDを非表示/違反報告)
めめちゃん - 早速続きが気になります 更新頑張ってください!! (2019年4月10日 23時) (レス) id: 201838d045 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Hanavi
| 作成日時：2019年4月10日 21時
