今日、好きになりました。〜入学式編〜2

ねぇ ページ11

〈Aちゃん耐えられなくて佐野氏に背を向けて部屋に向かって走り出します〉

ア「あ！A！待って！」

〈アンナちゃんもAちゃんの後を追いかけます〉

〈佐野氏もAちゃんの後を追いかけようとしますが柚那ちゃんがそれを許しません〉

玲「…離して」

柚「やだ」

玲「…離れて」

柚「やだ！」

玲「…ﾊｧ…離せよ…」

柚「…最後ぐらい…最後ぐらい名前で呼んでよ…」

玲「…離したら呼ぶ。」

柚「…分かった」

〈柚那ちゃん素直に離れます。佐野氏も少し距離をとって柚那ちゃんと向かい合います〉

玲「武部さん…好きになってくれてありがとう。俺なんかよりもいい奴なんてこの世界に腐るほどいるから。俺のことなんて忘れて次に進んで…じゃあ。」

〈佐野氏、まっすぐ女子部屋に向かいます〉

井上【あー名前ってそう言う捉え方もできるな確かに笑】

Niki【苗字を言うとは…笑】

あ【頭いいですね玲於くん笑】

柚「苗字なんてずるいよ…柚那って言って欲しかったよ…」

〈もう見えない背中につぶやきます〉

井上【まぁでも誰も悪くないんよな、好きってだけで】

Niki【んー…】

〜その頃のAちゃん〜

〈女子部屋の前でアンナちゃんに捕まってアンナちゃんの腕の中で静かに泣いてます〉

貴「…ｸﾞｽｯ…やっぱり柚那ちゃんのことが好きなんだよね…玲於くん…」

〈アンナちゃんAちゃんの頭とか背中さすってあげてます。お姉ちゃん通り越してもはやオカン。〉

ア「大丈夫大丈夫、玲於くんそんなことないと思うよ？」

貴「…だって…」

ア「だってあのハグ柚那からしてたじゃん笑」

貴「そうだけど…」

ア「柚那が玲於くんのこと好きなのはあれで分かったけど、玲於くんが柚那のこと好きとは言い切れないでしょ？」

貴「…うん」

ア「笑笑一回女子部屋入ろ？目の前にあるから笑」

貴「…うん」

〜in女子部屋〜

杏 乃「A！？どうしたの？」

貴「…ｸﾞｽｯ…」

ア「アンナが話すね？」

貴「ｺｸｯ」

〜簡単に説明中〜

乃「あーAよーそんなことがあったのかーﾖｼﾖｼ」

杏「うんうん…辛かったね」

ア「気が済むまで泣いてな？」

〈Aちゃん静かに泣いてますアンナちゃんの腕の中で。杏奈ちゃんは背中ポンポン叩いてあげたり、乃々華ちゃんはAちゃんのことぎゅーしてあげたり…愛されてますね…Aちゃん〉

ア「アンナの予定だとあと少しで玲於くんがくる予定なんだけどなぁ笑」

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