十話。 ページ10
夜。いつもの様にご飯を一人で食べていた頃だった。
ヴゥーヴゥー
空襲警報だ…
ここで鳴るのは初めてだ。…でも確かこれ本当に来るか分かんないんだよね。
やっぱ、一人だと不安になる。…しのぶの家に行く?いや、しのぶにはカナヲがいるし…私も行ったら迷惑になる…
…ああ、涙出てる。情けな
お父さんにあんなに自信もって「大丈夫!」って
言ったくせに。
外からは、「逃げろー!!」とか「嘘じゃないのか!?」とか大人の声が聞こえていて…
ああ…どうしよう、どうしたら良い?
…逃げる?
その瞬間、ドオオオオオオン!!と大きな音と共に衝撃がきた。…本当に落ちたんだ…
私は、急いで急いで三角巾を探して急いで被ろうとするけど焦って焦って上手く被れない
…私の視界は涙で滲んで、前は殆ど見えない。
私、死ぬの…かな。
私は頭で考えるよりも身体が勝手に動いて外に
出ていた。早く早く逃げなきゃ…
空を見れば米国の飛行機が本当に空を飛んでいて
…空襲って本当に来るんだ…
空をただただ見上げていれば、爆弾が落ちてきて…
ああ、死ぬんだな…って思ったら誰かに引っ張られて…
「死にたいのか!!馬鹿者!!!」
冨岡さんが心配と怒りを混ぜて、声を発していた。…もう私は涙しか出なくて…子供みたいに泣きながら走った。
『と…み…ぉかぁ……さぁん…』
いつの間にか、私は防空壕に着いていて冨岡さんに抱きつきながら泣いていた、すごくすごく怖かった…冨岡さんいなかったら、私死んでた…
「A!!」
しのぶも、泣きそうな顔をして私に抱き付いてきた。…心配かけたかな、ごめんね。
冨岡さんも優しく頭を撫でてくれた。
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義勇と杏寿郎推し - よもや、悲しすぎル!更新頑張ってくれ! (2021年5月4日 12時) (レス) id: 4609b567d2 (このIDを非表示/違反報告)
漂白剤 - すごく切ない・・・・涙が出てきます更新頑張ってください!!応援してます!!! (2020年9月19日 14時) (レス) id: 836661e0c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クラムボン | 作成日時:2020年9月12日 13時