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五話。 ページ5

「A、私は先に帰りますね」


『え?』


じゃあ、また明日ーとしのぶはそそくさと帰っていってしまった。…え、男性に囲まれたままなんですけど。




「あ、俺は竈門炭治郎です!」


「俺は宇髄天元様だ。」



竈門さんに宇髄さん。竈門さん、すごく礼儀正しい。




『冨岡さん、私の事覚えてたんですか?』


「あぁ、あの後無事に帰れたか心配した。」



…憲兵に注意されていたのはしのぶだから私は大丈夫なのだけど…そうやって心配してくれたのは嬉しい…




「よかったら、夕食を共にしないか?」


『え?』


「一緒に食おうぜ、上手い食堂あるからよ」


「行きましょう!」




…私が行って良いなら行こうかな。冨岡さんと一緒にいたいし…



『はい、是非』






──────着いた食堂は、そこらにある食堂と同じような、食堂だった。




食堂の中には他にも軍服を着た人がいっぱいいて
軍隊の方がよく来るのかなとか思うと私がいていいのか分からなくなってきてしまった。



「女の子のお客さん!!あ、冨岡さん達来てくれたんですね!!」




食堂のお店の方は桃色の髪の可愛らしい女性の方だった。後ろには抱っこ紐で赤ちゃんを抱っこしながら働いている。

…旦那さん、戦場に行っちゃったのかな。



「遅いぞ、冨岡。お前はそうやって寄り道をするからこうして毎度毎度遅れるんだ。」



黒髪の男性。この人も冨岡さんと同じ軍服…




「あなた、冨岡さんの知り合い?あ、前に話してた子かしら!!」


え、前に話してた…?冨岡さんの方を振り向くと気にしていないような顔をして私にお品書きを渡してきた。


「何を食べる」




『あ、えーっと、じゃあこれで…』




とりあえず安いものにしておいた。…あまり高いものは頼めないし…




周りを見ると宇髄さんはもう酒が入っていて、大きな声で豪快に笑っている。竈門さんは美味しそうにご飯をほほ張っている。




「好きなものを頼め、遠慮などするな」




と言われても、食べたい物というか、自分から選ぶのは図々しいかなと思い私は冨岡さんの
おすすめを頼むことにした。



…何だろう、この気持ちが暖かくなるのは。

六話。→←四話。



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義勇と杏寿郎推し - よもや、悲しすぎル!更新頑張ってくれ! (2021年5月4日 12時) (レス) id: 4609b567d2 (このIDを非表示/違反報告)
漂白剤 - すごく切ない・・・・涙が出てきます更新頑張ってください!!応援してます!!! (2020年9月19日 14時) (レス) id: 836661e0c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クラムボン | 作成日時:2020年9月12日 13時

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