当たり前のこと�� ページ28
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『もしもし？』
さ「今一人？」
『え？……あ、うん。』
さ「裕太くん一緒かと思って電話遠慮したの。笑」
『んふふ、ありがと。笑
でももう一人だよ。』
さ「やっぱ一緒だったんだ。笑
てかさーあのさー、来週展示会もあるでしょ？」
『……うん。』
さ「でも、その前に帰る感じなんだ。」
『えぇぇぇぇ〜っ、ヤだぁーーーっ！』
さ「ごめんねー？
だって３月入ったらチケット高いし。
だから会えないかな？忙しいよね？」
『忙しいけどさ……、』
さ「………じゃ、Aが来る？」
『ええ？』
さ「パリ。」
『…………。』
さ「最近来てないじゃん。
フィルも会いたがってるし、ゆっくりしに来なよ。」
『…………んー……。』
そういえば去年1回も行けなかったな。
毎年、夏頃に遊びに行ってたパリ。
去年は裕太くんと出会ってすぐだったのもあるけど
何かとバタバタ続きで行けなかったし。
さ「てかさ、今日しか時間無いんだけど、
今からとか会うの無理？」
『無理じゃないに決まってんでしょ！』
さ「……何で怒ってんのよ。笑」
『すぐ会う！どこっ？』
さ「Aん家の近くのコンビニの駐車場。」
『走ってくから10分待ってて！』
さ「走って10分て家じゃないの？笑
Aこそどこいんの？笑
私車だし迎え行くよー？」
『じゃ、そうする。』
さ「ん。笑」
駄々っ子を言い宥める様に、
保育士さんみたいに優しい声で話すさわちゃん。
………ヤだな。
裕太くんのマンションの場所を告げながら、
コートを羽織って玄関を出る。
エントランスを抜けて自動ドアが開くと、
顔を凍らせる様な風に思わず目を瞑った。
ヤだな、ヤだな……。
いつも、さわちゃんの帰国は少し寂しいけど、
今回ばかりはかなり寂しいかもしれない………。
両手をコートのポッケの中で固く握って、
寒すぎる気温に薄目をやっとあけながら、
さわちゃんが来るはずの方向に視線をやった。
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桃(プロフ) - 初めまして突然のコメントすみません。最近、この作品に出会いました。更新待っています。 (10月17日 12時) (
レス) @page31 id: 1f2131ab7f (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 初めまして。とっても素敵な作品に出会えて嬉しいです♪今後の展開が楽しみですので、更新待っていますね♡ (2023年1月29日 20時) (レス) id: 48a4b0d0b1 (このIDを非表示/違反報告)
monet1234567890(プロフ) - 更新嬉しいです (2022年1月27日 7時) (レス) @page31 id: 1d9415b150 (このIDを非表示/違反報告)
ままっち(プロフ) - はなのさん久しぶりの更新嬉しいです。 (2022年1月27日 5時) (レス) @page31 id: 80983ea29d (このIDを非表示/違反報告)
るんる(プロフ) - 久しぶりにこちらの作品見れて嬉しいです！続き楽しみにしています！ (2022年1月27日 1時) (レス) @page31 id: 409f8fed9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなの
| 作成日時：2018年1月26日 1時
