当たり前のこと�� ページ18
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『みたまるちゃん、すごく美味しかったです！
残してごめんなさいね？……また、来ます。』
み「あっ、是非是非！お待ちしてます！」
『宮田さん、バッグ取って貰っていいですか？』
宮「えっ、あ……、」
コートを手にかけて、
宮田さんにお願いしたのに、
裕太くんが腕を伸ばして私のバッグを取り上げる。
「…………。」
『……ありがと、玉森くん。』
裕太くんが、
入口の方に背を向けて私を見上げながら、
超真顔……、っていうよりちょっと怒ってる顔してる。
無言で手渡されたバッグを受け取って、
鋭い視線から逃れるように目を反らした。
『……じゃ、……玉森くんと宮田さん、またね。』
宮「…あっ…、うん、………またねAちゃん。」
「…………。」
焦りながらも手を振る宮田さんと、
まだ無言で、私を見つめる裕太くん。
みたまるちゃんも、
急いで横を通り過ぎる私を不思議そうに見てた。
どうします？って言う、
みたまるちゃんの声を背に廊下に向かう。
裕太くん、
勝手なことして、怒ってる？
でもこんなの、………どうしようもないじゃんね？
また今日は夜に会えるんだから、
ちゃんと後で話そう？
そう思いながら狭い廊下を進むと、
背の高いお洒落な男の人と小柄な女の人とすれ違った。
すれ違い様に、女の人が私をジーっと見てくる。
………この人達が、白石さんだよね……？
急ぎ足で外に向かって、お店の扉を閉める寸前に、
中を振り返ると、女の人だけまだこっちを見てる。
………怪しまれたかな？
でも、
あの奥の部屋から出るとこ見られた訳じゃないし。
何か聞かれたって、
裕太くんなら上手く誤魔化せるはず。
＿＿ビュオォォッ
外に出ると、風が冷たい音を立ててる。
芸能人と付き合ってるんだし、
こういうのは当たり前のことなんだろうけど。
やっぱり慣れないし、
………やっぱり、ちょっとだけ難しいな。
２月の寒さに耳がもう痛い。
マフラーに顔を埋める様に潜り込んで、早足で駅に向かう。
早く帰って暖まって、宮田さんのケーキ食べなくちゃ。
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桃(プロフ) - 初めまして突然のコメントすみません。最近、この作品に出会いました。更新待っています。 (10月17日 12時) (
レス) @page31 id: 1f2131ab7f (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 初めまして。とっても素敵な作品に出会えて嬉しいです♪今後の展開が楽しみですので、更新待っていますね♡ (2023年1月29日 20時) (レス) id: 48a4b0d0b1 (このIDを非表示/違反報告)
monet1234567890(プロフ) - 更新嬉しいです (2022年1月27日 7時) (レス) @page31 id: 1d9415b150 (このIDを非表示/違反報告)
ままっち(プロフ) - はなのさん久しぶりの更新嬉しいです。 (2022年1月27日 5時) (レス) @page31 id: 80983ea29d (このIDを非表示/違反報告)
るんる(プロフ) - 久しぶりにこちらの作品見れて嬉しいです！続き楽しみにしています！ (2022年1月27日 1時) (レス) @page31 id: 409f8fed9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなの
| 作成日時：2018年1月26日 1時
