当たり前のこと�� ページ12
.
「アニソンいいって、やめろ。」
宮「聴いて！ちょ、一回だけ、」
BGMを勝手に変えようとした、
助手席の宮田さんに腕を伸ばす裕太くん。
ピッとその腕を避けると、
何だか賑やかな超アニソンが車に流れ出す。笑
宮「歌詞が深いのよ、これ。２人共ちゃんと聴いて？」
＿＿プツッ、
「………おまえ、歩いてくか？」
宮「……あっ、」
開始１分で電源オフにしちゃった裕太くんに、
小躍りしてた宮田さんが泣く真似してる。笑
宮「も〜……、玉さん冷たいなぁ……。」
「Aもアニソンやだよね？」
『どっちでもいいよ。笑』
宮「おっ、ほら、Aちゃんは俺の味方〜♪」
「ちげーわ！どっちでもいいって言っただろ！」
宮「だから、それなら俺でもいいってこと、」
＿＿＿キッ、
わちゃわちゃ揉めてたのに、急に車が止まる。
「降りやがれ。」
宮「………大変申し訳ありません。
くっそおされなズンチャカ洋楽にします。」
「おまえっ、」
宮「嘘だよ〜、玉さんのやつ聴きたいよ〜。」
「………よし。」
また車がすぐに走り出すと、
洋楽に合わせて宮田さんがヲタ芸してる。
裕太くんも運転の合間に、同じ動きしてるし。
………面白いけど、危ないってば。苦笑
でも宮田さんて、穏やかで優しくて、
裕太くんを見守ってる感凄いよね……。
さっきから、きつめに突っ込まれまくってるけど。笑
弱いめキャラ、みたいなイメージはわざとなのかな？
頭もすごい良さそうだし。
宮「だよね、Aちゃんっ♪」
『えっ、……ん？え？』
後部座席から二人の会話を流し聞きして考えてたら、
クルッと振り返ってきた宮田さんにびっくりしちゃった。
宮「ん？あれ？………ん？笑」
『……ごめんなさい、聞いてなかった、』
宮『ん〜、いい、いい。笑
大した事じゃないよー。』
それに、この優しい笑顔は超癒される。
………ホントに同級生だったら仲良くなれてたかも。笑
宮田さんに謝ると、
バックミラー越しに裕太くんと目があった。
一瞬だけど、眉を下げてる顔は、
どしたの？って表情。
何でもないよ、の代わりに後ろからそっと肩に触れると、
腹へったーってのんびり声で裕太くんが呟いた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1258人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桃(プロフ) - 初めまして突然のコメントすみません。最近、この作品に出会いました。更新待っています。 (10月17日 12時) (
レス) @page31 id: 1f2131ab7f (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 初めまして。とっても素敵な作品に出会えて嬉しいです♪今後の展開が楽しみですので、更新待っていますね♡ (2023年1月29日 20時) (レス) id: 48a4b0d0b1 (このIDを非表示/違反報告)
monet1234567890(プロフ) - 更新嬉しいです (2022年1月27日 7時) (レス) @page31 id: 1d9415b150 (このIDを非表示/違反報告)
ままっち(プロフ) - はなのさん久しぶりの更新嬉しいです。 (2022年1月27日 5時) (レス) @page31 id: 80983ea29d (このIDを非表示/違反報告)
るんる(プロフ) - 久しぶりにこちらの作品見れて嬉しいです！続き楽しみにしています！ (2022年1月27日 1時) (レス) @page31 id: 409f8fed9c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はなの
| 作成日時：2018年1月26日 1時
