ギャップ王子59 ページ11
場所を変えて、ガーデンスペースの椅子に座る
落ち着いて話を聞こうとは...
できるはずは無かった(
A「見てみて!!一昨日商店街で貰ったチラシなんだけどさ、特大いちごパフェだって!!15分以内に食べ切れたら遊園地のペアチケットだぞ!!」
レオ「おぉ、リッツの創るケーキよりやばい見た目してるな!!セナ、遊園地のペアチケットだぞ!」
泉「...特大...いちごパフェ、だってぇ?」
「「あっ...」」
ポケットから取り出したくしゃくしゃのチラシを見てはしゃぐ２人(高校３年生)
目を輝かせて訴える２人だが、彼の顔は般若顔だった
A「あっえっとーーー、一緒に草食べたらカロリーとか消えるって!!...多分?」
レオ「いや、きっとこれはスオ〜とナルに頼むべき案件だ。だからセナ、安心してくｒ」
泉「そういう問題じゃないんだけどぉ!!?」
「「うぐっ...!?」」
「これにどれだけのカロリーと糖分が入ってると思ってんの!!?」とガチ切れの圧に目を逸らす
一気に縮こまってしまったが、話題を戻し話をすり替える方向にと考えついたA
A「えっと、せな!!」
泉「だから...って、何」
A「俺、せなの事大好きだ!」
泉「...はぁ!?」
肩を掴んで真正面から言うAにたじろぐ
「少し強引な気もするけど...でも面白い!」と見つめながらも五線譜を描き始めた
A「俺聞いたんだ、Knightsに居てもいいかって。そしたらみんな...おかえりって名前を呼んでくれて!お前らに引き止められた時も俺は...」
泉「ちょっと待ってくんない!?...俺も聞きたい事あるって言ったでしょ。先にそっちにしてくれない?」
A「...わかった!」
呼吸を整えて椅子に座り直す
テーブルの上には音符が刻まれた紙が散らばっていた
泉「...ここ数日、あんたは何してたの?...練習も頻繁に休むし。あんたがステージの仕事してるのは知ってるけど、そこまでする大きな仕事って何だったの?」
A「...!...んーとな、それは...」
んんんんどうしよう!!
世間一般にも、学院の奴らにも内緒にしてたから言い訳なんてぜんっぜん用意してなかった...くっ
泉「...それって」
A「...ん?」
どうしよう...練習休んでたのもあるしなあ...
でもさくま達は上手く誤魔化してくれてたみたいだし、俺がバラすわけには...
泉「...俺たちにも言えない事?」
A「...!」
...ずるいぞ。
...そんな顔するなよ、せな
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作成日時：2019年7月25日 3時
