奇人勝りのギャップ王子〈ご?!〉【あんスタ】【男主】

ギャップ王子198 ページ4

A「離せあいらぁああ!!?危ない!!本当に危ない!!お願いだから離して〜!!!」




藍良「やだやだやだァ!!!好きなアイドルが目の前で飛び降りなんておれ絶対やだよォ!!!」





A「えっ、好きなアイドル?...っじゃなくてお願い危ないから離れろっ.......あ」







ぐわん、と2人分の重みが傾く



スローモーションな風を感じた瞬間、俺は咄嗟に身体を捻って”この子”を抱きかかえた





まぁ着地できない事は無いんだけど...その...








やっぱり悲鳴は2人分で。




「「っっぎゃぁあああああああああああああああああああ!!?」」







俺、日本に帰ってくるなりお姫さま抱っこでスタントするなんて聞いて無いぞ!!!




あ〜もう!!!着物汚したら『お師匠さん』に怒られる〜!!!





A「っと。......大丈夫か?あいら。」




藍良「ひェ.......」









.









朝からバタバタとビルを駆け抜け、星奏館に向かう




...本当かどうかもわからない。でも、会えるのかもしれないという期待が高まる





というのも、今まで名塚先輩からの連絡が、凛月先輩の出した手紙の返事のみ...だったからなのです





それだけ私達を放置したのですから、何をされても文句は言えないはず。





会ったら一番最初に何をしてあげましょうかね...?






宙「あっ!!つかちゃん、王子さまが降りて来ました!」




司「え?....




...!!?」







突然立ち止まった春川くんの後ろから、顔を出して指を指す方向に視線を向けると




二階の窓から誰かを抱えながら、見事に着地する見覚えのある『王子さま』






着物姿で髪型も少し違う様に見えますが、その人物は.....









A「うわぁああん起きてよあいら〜っ!!俺もう足痺れてきた...ぐぬぬ...」




藍良「いっ、今何が起きっ.....うあぁああ近い近い近い顔が良すぎるゥ!!?」




A「あっ、起きた〜♪あいら、今のなかなか良いこんびねーしょんだったぞ!大人しくしてて偉いな!よしよ〜し☆」なでなで







腕に抱えた白鳥くんの頭を撫で、”優しい兄”の様な笑顔を向ける彼




...えぇ、紛れもなくその方は......







司「なっ...名塚先輩のばかあああああああああああああ!!!?
私という可愛い後輩が居ながらっ...その、その手は一番最初に私に乗せるべきでしょう!!?」



宙「つかちゃん嫉妬してます!」





違います!と一言返した後、ぎょっとした顔でこっちを見る名塚先輩にずかずかと歩み寄る





......今度こそ...絶対に...





司「...」




宙「...?」

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