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そしたら私のこと見て
キョトン、ってしてる北山さん。
…ふふ、なんか小動物っぽい。
本人に言ったら確実に何か言われるだろうから
こっそり心の中にしまっておいた。
「あれ、お前それいいの?」
「私には可愛すぎるので(笑)
あ…私やっぱりここもう大丈夫なので、
次北山さんの行きたいとこ入りましょ!」
「…あそ、わかった。」
んじゃ次タワレコな〜なんて言ってる北山さん。
「あ、そういえば岩井が今度引っ越しすんだって、」
「え!そうなんですか?」
「おう。なんか今よりもうちょい広いとこに移るらしい」
「へぇ…いいなー…
でも絶対北山さん手伝い要員で駆り出されますね(笑)」
「もう既に頼まれてんだよ…」
「やっぱり!!」
……ホントにいつも通りだし、
他のことを考える暇も無いくらい
北山さんとのこの時間を楽しんでる自分がいて。
そんな自分にどこか安心していて。
夕方頃には、
北山さんの横にいるとお馴染みの周りの視線も
ほとんど気にならないくらいになってた。
.
.
「お前紙袋何個持ってんの?」
「えっと……、」
1、2、3……
「4つですね」
「やば」
「い、色々と入り用だったんです…!」
聞いといてわざと驚いたような顔するんだから…!
一通り買い物を終えて、
私達がいた建物から少し離れた駐車場まで向かう中
私の手元を見てそんなこと言ってきた北山さん。
特に気にも止めずに、そのまま歩いてたら
「ん、」
急に北山さんが立ち止まって
私の方に右手を伸ばしてきた。
「……な、なんでしょうか…?」
ん、じゃ流石に読み取れないのですが…!?
頭にハテナが浮かんだまま
私も立ち止まって固まってたら
「だーーから!俺が持つってことだよ!」
「えっ…………あ。」
「…恥ずいからさっさと寄越せ!」
鈍いんだよ、って焦れったそうに
私の片手から袋を奪った北山さん。
「…あ、ありがとうございます……//」
「おう。」
持ってくれるならそう言ってくれればいいのに…!
…なんて、
前までの私みたいに一言足すなんて出来なくて。
一度北山さんを好きになったことで
こんな小さなことにも心臓が反応してうるさくなる。
二人の間になんとも言えない
それでも心地良い空気が流れる中、
気付いたら街灯の並ぶ大きな広場に着いた。
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Hana.(プロフ) - hikasanさん» hikasanさん初めまして!お読み頂きありがとうございます(^_^)/! 北山さん派なのですね!!!完結まで明言は出来ないのですが、北山さんへの応援の気持ちをしっかり受け止めて書かせて頂きますね^^ ぜひまたコメントお待ちしております! (2021年1月26日 22時) (レス) id: 0fb7ae82d8 (このIDを非表示/違反報告)
hikasan(プロフ) - 楽しく読ませていただいてます北山くん落ち希望です、更新楽しみにしてます!! (2021年1月8日 22時) (レス) id: 04d1eab68a (このIDを非表示/違反報告)
Hana.(プロフ) - なっちゃんさん» なっちゃんさん、あけましておめでとうございます〜!長らく空いてしまったにも関わらず、こうしてコメント頂けること、本当にありがとうございます(><) こちらこそいつも本当に感謝感謝です…!ここから完結まで、また見守って頂けたら嬉しいです(^_^) (2021年1月4日 22時) (レス) id: 0fb7ae82d8 (このIDを非表示/違反報告)
Hana.(プロフ) - ぽむさん» ぽむさん、ご無沙汰してます!そして、あけましておめでとうございます!久々の更新となってしまい本当に申し訳ないのですが、とても温かいお言葉、ありがたい限りです(;_;)いつもとっても励まされてます(;_;)今後もぜひぜひよろしくお願いします…! (2021年1月4日 22時) (レス) id: 0fb7ae82d8 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - あけましておめでとうございます。そして、おかえりなさい。また、主人公ちゃんと藤ヶ谷さんと北山さんに会えるのかと思うと、とてもうれしいですー!ご自分のペースで楽しみながら書いてくださいねー。いつもドキドキとキュンをありがとうございます! (2021年1月3日 10時) (レス) id: 14913c4d63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Hana. | 作成日時:2020年8月15日 23時