Honey Citrus ５

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駅前のイタリアンのお店に到着して早々

入ってすぐのとこで結衣を見つけた私達。





手振ったら、すぐ気付いてこっち来てくれて。







「二人ともお疲れ様です！

　皆あっちにいるよ〜」



「ありがとう！」



「あれ、山本さんは帰るの…？」



「いえ！ちょっと１本仕事の電話入れないとで…」






また後で、って外へ出てった結衣を横目に


藤ヶ谷さんの後に続いて奥へ進めば






「お、やっときたか〜」



「二人ともお疲れ様ー」




相変わらずアットホームな雰囲気の皆と






「あ、藤ヶ谷さーん！お疲れ様です♪」




藤ヶ谷さんの姿を見つけて盛り上がる女性陣…




私、後ろから入っていきずらいなこれ…







「結衣さんの隣二つ空いてるんで、どーぞ！」



「うん、ありがと。

　…A、あっち空いてるって、」



「あ、ありがとうございます……っ、」






行こう？って促してくれる藤ヶ谷さんに頭を下げて

ススー…っと席へ向かった。









「お前ら二人とも、バックれて来ないのかと思ったぞ(笑)」



「やめてくださいよ…！これでも急な仕事で大変だったんですから！」





向かいの席でからかってくる岩井さんをあしらいながら

荷物どこに置こうか探してたら






「まぁ、俺は抜けても良かったんだけど、

　Aがダメって言うから…」





ね？って、クスクス笑いながらこっち見てくる藤ヶ谷さん。







「ちょっと…藤ヶ谷さん……っ！///」



「はは、冗談だから怒んないで(笑)」






怒るっていうか

恥ずかしいんですけど…！///




こんなんで、藤ヶ谷さんの隣で大丈夫かな私…






半ば不安になりながら

少し視線を周りに向けたら





…あれ？







「あの…岩井さん、

　北山さんは？」





いつもの姿が見当たらなくて。




不自然に空いてる岩井さんの隣の席、

もしかして北山さんの席かな？なんて考えて聞いてみたら







「北山なら、なんか用事あるから帰るってさっき出てったぞ。」



「で、出てった…！？」





なんで！？



岩井さんから返ってきた答えに

思わずビックリしちゃって。






だってさっき、会社出る時に連絡したら…





＞わかった。




…って返ってきましたけど。








何か…おかしい……？







「…大丈夫？」



「え？…あぁ、えっと、、」





立ったままの私に声を掛けてきた藤ヶ谷さんにも

上手く返せなくて。

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