Honey Citrus ５

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あれ…




先に分担決めておいたから

私が担当になったところ手付けてたんだけど…







「…もしかして、藤ヶ谷さんもう修正終わりました？」




このタイミングで様子見に来たことに

まさかと思って聞いてみたら






「多分俺が任された箇所、直すとこ少なかったよ？」



「藤ヶ谷さんの仕事が早いだけですそれ…！」





やっぱりもう終わってる！！！




ホントに藤ヶ谷さんって

どこまで仕事できるんだろ…



私って一体…






「そっちのデータ俺も一緒に片付けるよ」



「え、大丈夫ですよ…！

　藤ヶ谷さん先にお店向かってください！」





項垂れてたら


そんなこと言って私の隣座ろうとしてきたから

慌てて止めようとした。






「私の仕事ですから、ちゃんと自分で終わらせます…！」



「俺と二人でやる仕事じゃない？これ」



「そ、そうですけど…」






しゃがんで、座ってる私に視線合わせてきた藤ヶ谷さん。





ね？って私を見つめる視線に

一瞬ドキ、ってしたけど…







「…前にも助けられちゃってますから、私……っ、」



「それって…、一人で残ってた日のこと？」





聞いてきた藤ヶ谷さんに

こく、って頷いた。







＿＿＿北山さんと約束してたけど、行けなくなっちゃった日。



一人で困り果ててた私の前に現れて

最後まで手伝ってくれたのは藤ヶ谷さんで。








「ほ、ホントに全力でやるので…

　私にやらせてください！」






ぎゅ、って自分の手握りしめて

藤ヶ谷さんにそう言えば







「…わかった。

　でも困ったらちゃんと俺に言ってよ？」



「はい…//」






まるで子供を宥めるみたいに頭撫でて

ふわ、って笑った藤ヶ谷さん。






は、恥ずかしい…けど頑張らないと。





よし、って立ち上がって

自分のデスクの方に藤ヶ谷さんが消えてったから頭切り替えて。






えっと…あとここの値変えなきゃ…






引き続きパソコン向かってたら






「お疲れ様でし……え、何で！？」



「ん？どうかした？」



「か、帰らないんですか！？」





また戻ってきたんですけど！？



手には書類と、藤ヶ谷さんのノートPC…






唖然とする私を他所に

失礼しまーすって結衣の席座ってて…






「帰んないよ、」



「えっ…？」



「Aいないなら飲み会行かないつもりだったし、俺。」



「な、なんで…！？///」






そんなこと言って


何か他の仕事始めちゃいましたけど……っ、

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