【ツイステ】II 悪役系美少女の中身のヲタクは壁になりたい。

episode62. ページ24

昨日思い付いたこと。

今でも自分の名推理に興奮してしまう。

ミトコンは気持ち悪がってるけど、んなもんどうでもいい。


『せらす…セラス、Celas、σέλας。ギリシャ語で…』


放課後の図書館。

今日も今日とて色々絡まれた気がしたがそんなこと気にならないぐらい興奮していた。


何で今まで気が付かなかったのだろう。


どこかで聞いた知識と図書館の本を合わせればすぐに出てきた。

ギリシャ語とは記されていないが似たような発音をする言語が書かれていた為きっと合っている。



『…＿＿＿＿姫。』



胸から湧気上がるような焦燥感が興奮と合わさって顔に熱が溜まる。


すとんと落ちた自分の言葉には数々の身に覚えがあった。



まず自分の色素。ヤッコちゃんと言われたように、金髪にすみれ色(バイオレット)の瞳。真っ赤な唇。確か当てはまったはず。


そして日記に書いてあった16の誕生日。
その日を恐れていたような書き方だったから覚えていたが、眠れる森の美女の話では16歳の誕生日の日没までに糸車で指を刺して死ぬという呪いがかけられて、他のフェアリーが死ぬのではなく眠りにつくという上書きの魔法をかけたはずだ。



小さい頃によくおばぁちゃんに読み聞かせてもらった記憶はあるのだが…曖昧にしか覚えていない。



だからディアソムニアなのか。自分の所属している寮に納得した。



でもそう考えたらこの子白側の子ってことだよね。ロイヤルソードアカデミーじゃ無いのは何でだろう。



うーーーーん。でもまぁ仮説ってことでこのまま進めていこう。



一人で悶々と考え込んでいたら本に先程まではなかった影が落ちた。




「わっ！」


『hgをb＃＾82・？！』


「しーっ！！もう！怒られちゃうでしょ！」





そ、それは驚かしてくるあなたが悪いと思う。

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