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#8 ページ8

捨てられた···



紫原くんにいらないって言われた···



でも今離れたら、ほんとに終わりだ。




追いかけなきゃ。






「ねぇ!待って!紫原くん!!!」





紫原くんは足を止めてくれない。




「待ってってば!」



腕を掴むもそのまま歩き出してしまう。


紫「離さないと···怪我するよ?」


「めんどくさいってなに!人の話聞かないでなんでも決めつけて!自分から距離作ってるじゃん!わたしはどんな紫原くんも受け止める自信あるよ!!!」



ようやく足を止めてくれた紫原くん。



思わず背中に飛びついた。




「めんどくさいなら···その感情わたしにも分けてよ。半分でもそれ以上でも、どんな量でも背負うから···」




紫「···ゔっ、ぐすっ···俺、Aちんのこと好きすぎて···Aちん、に···嫉妬して欲しくて···あの、その···ごめん···」


泣きながらそう言う紫原くんのお腹に手を回した。



てか、嫉妬···?だったの?

わたし嫉妬は常にしてたし···


なんなら嫌われてるのかと···




よし、聞いてみよう。


ちゃんと私の想い伝えよう。




「ねぇ、今まで貰ってなかったのに、他の女の子からお菓子貰うようになったのって···」



紫「···ごめん、Aちんにヤキモチやいてほしかった···それで、ちょっと冷たい態度取ってた···」



紫「あ、でも貰ったの食べてないよ!全部室ちんにあげたもん···Aちんから貰ったのしか食べないよ〜」



いや、フォローするとこそこじゃないし···笑





「んじゃ、2年生になっても一緒に帰ってくれなかったのは···?」




紫「Aちんから言ってくれるの待ってた···寂しくなって俺を求めてくれればいいって思ってた···」




「ばかじゃないの、、、すごく寂しかったよ···今紫原くん何してるのかなってすごく不安だったよ···」


紫「うん、ごめん···」



目の前にいるのは、ほんとにあの冷たかった紫原くんなのだろうか。


しょぼくれてる大型犬を目にしてるようだ、、、笑

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作者名:はまたそ | 作成日時:2019年10月27日 2時

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