再会＊兄side ページ10
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崇「大野くん！これ、どこにやりますか？」
大「あー、それは向こうの花壇に置いといて。」
崇「はーい！」
俺は今、花園の管理人の大野くんのお手伝い。
マイルのおかげでAと学校に行けるようになったけど、
Aが集中して勉強できるように、
日中はここにお世話になっているんやで！
ヒュー！
崇「うぅ〜。寒い〜！」
大「今日は急に寒くなったねぇ。
こんなに寒くなるのは12月になってからのはずだけどね。」
崇「そうなんですねぇ。」
そう言われて、ふと思い出す…
俺がAの元に帰れたのはあの子たちのおかげ。
あの子たちはそういえば、こんな冷たい北風に乗ってやってきた。
また、会いたいなぁ〜、なんて。
そう思っていると、
同じ奉公人である流星が大野くんと俺を呼びにきた。
流「大野くん、お茶できました〜。」
大「おぉ、ありがと〜。
こんな寒い日にはあったかいお茶がいいよね。
よし、崇裕くんも休憩しようか。」
崇「わーい！」
やった〜。お茶やお茶や♪
俺はルンルンで大野くんについていった。
・
休憩所
崇「ふわぁ〜。うま〜い！！」
テーブルにはあったかいお茶とお茶菓子。
もう、最高やな！
大「ほんとだ。美味しいね。流星くん、ありがとね。」
流「いえいえ、用意するだけですし…(笑)」
そうして、ホッとした時間が流れている時に…
淳「大野くーん！！」
大「お？淳太くんがきたね〜。」
ふとしたお客がやってきた。
大「あれぇ？淳太くんが誰か連れてきたねぇ。
あ、わかった。なんで、今日こんなに寒いのか。
君たちが来てたんだね。」
崇「え？あ…」
大野くんがそう言って、淳太の方を見てみると…
崇「ト、トモと…シゲなん？
トモとシゲやんな？」
俺がまた会いたいと思ってた子たちが
淳太に連れられてやってきたんや。
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