帰ろうか。 ページ44
A「ありがと、
ほんま手伝ってくれて助かったわ〜。」
望「おう。」
結局、望はあの後帰るわけでもなく、
日直の仕事を手伝ってくれた。
一番助かったのは、
借りた本の返却場所が高いところにあったから、
代わりに返してくれたことかな。
予定より早く終わった私は、
望とお兄ちゃんと流星が待つ花園へ。
A「ところでさ、望。」
望「ん？」
A「今日はなんでそんなに優しいん？
いつも私をいじるくせに。」
望「え…。
きょ、今日の占いで人に優しくするとええことが
起きるってテレビで言っててん。」
そう言って、なぜか目をそらす。
へぇ、望って占い信じるタイプなのね。
だからか。
望「な、なぁ！」
A「ん？何？？」
と思ったら、いきなりこっち向いてなにか言いたげ。
コロコロ顔変わる望、
なんか、今日の望はなんか変。
望「え、えっと…。」
A「だから、なんやねん。(笑)」
もうじれったいなぁ！！
また、反応してあげようとしたら…。
崇「んお！？A〜、早かったやん！！
日直の仕事終わったん？」
A「あ、お兄ちゃん。」
タイミング悪く？
それともちょうどいいところに？
ぬいぐるみのお兄ちゃんが
ぴょんぴょん飛び跳ねて手を振っていた。
ちょいちょい、腕もげるで？(笑)
望「はぁ…。」
もう、望何やねん。
望にとってはタイミング悪かったみたいやね。
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