妖精、○○デビュー＊重岡side ページ38
どどどどどどどっど〜しよう♪
智「シゲちゃん、歌ってる場合ちゃうよっ！」
重「へへへ〜。そやった！」
へへ、トモに怒られてもうた♪
今、ジュンタに言われたパン屋に
向かおうとしてるとこなんやけど…。
さっき見た通り、
俺たちが使ってた地図が使い物にならず…。
迷子なんや！
何度も見たことある景色なんやろうけど、
この世界は今明るいし、何せ人間になってるから、
未だに今見えてる光景に慣れへんというか…。
なんやかんやで、俺たち途方に暮れてるってわけ。
智「シゲちゃんはそんな風には見えへんけど…。」
重「トモ〜、そんなこと言うなや〜！
あっ！！
なぁなぁ、トモ！」
智「なになに、シゲちゃん？」
重「ジュンタ、
困った時は『すまほ』って奴を使えとか言ってたで？」
智「あっ、そうやったね！
これで、桐山さんにデンワすれば…。」
このこと、思い出しただけでも俺天才やろ？どやぁ！！
トモはポケットから、すまほを取り出して、操作した。
昨日、ジュンタから使い方教わったからな。
て言うか、この小さい塊で遠くにいる人とお話できたり、
いろんなこと調べたりできるなんて…。
人間の持つものってすごいなぁ。
智「か、掛けるよ？
初めてやから、緊張するよ、シゲちゃん〜！。」
重「お、おう！大丈夫や！」
トモが恐る恐る声が聞ける穴に耳を当てた。
prrrrrrr…。
prrr…プチッ！
？「はい、『橙くまのパン屋さん』の桐山です！」
二人「「ふわぁ！！で、出たぁ！！！」」
智「ほ、ほんまに話せてる！」
重「すごい！人間のギジュツってすごいなぁ、ほんま。」
照「あのぉ！いたずらなら、切りますよっ！！」
二人「「うわぁ、ごめんなさい！」」
こうして、俺らは無事に桐山さんと連絡が取れ、
無事にバイト先に着いたで！
それにしても、『すまほ』万能やなぁ。
パン屋のクマさん！？＊重岡side→←妖精、バイト先へいざ！＊智洋side
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