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A「なんで、急にそんな話するんよぉ〜！」
咳が落ち着いた私は、
終始背中をすりすりさすってくれてるお兄ちゃんに話しかける。
崇「もう大丈夫か？(私がうんとうなずく)
えぇ〜、なんとなしにやけど〜。
高校生は青春ど真ん中やん？恋多き時期やん？
Aにも彼氏の1人や2人おるんちゃうかって。」
A「彼氏2人以上おったら、ヤバイ奴やん！」
崇「あ、そうか！」(笑)
そう言って、ペロっと舌を出して頭を掻く。
ほんまアホやな、お兄ちゃん。
A「そんなもん、無いでほんまに。
てか、珍しいな。お兄ちゃんがそんなこと言うなんて。
小さい頃なんか「Aには恋はまだ早い！」って言うてたやん。」
崇「そ、それは…。その…。
可愛いAを取られたなかったから…。(ボソッ)。」
A「えっ？」
崇「んな！？な、なんでもない〜！」
実は聞こえてた。お兄ちゃんの嫉妬や(笑)
嬉しいこと言ってくれるやないか！
まぁ、お兄ちゃんがずっと大好きだったから、
他の男子には目もくれてなかったけど…。
そう思ったのは、心に秘めとく。
崇「まぁ、今の使命はAの幸せを願うことやからな〜。
ええ想い人みつかるとええなあって思ってん。」
A「そっかぁ。ありがと、お兄ちゃん。」
そうか、お兄ちゃんはそんなこと思っててくれたのか。
崇「んじゃあ、好きな人は？
Aには好きな人おらへんの？」
A「う〜ん…。」
私は、いないと答えようとしたら、
ふとある人の顔を思い浮かべてしまった。
えっ！？
いやいやいやいや！そんなことないやろ！！
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