お兄ちゃんはぬいぐるみ-3rd-【紫】 (ページ26)

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帰り道＊望side ページ26

いつも通り、奉公する流星を迎えに行き、
Aと一緒に途中まで帰る。

あのエルフ達は淳太のところでしばらく過ごすみたい。

そして、いつもの道で別れ、
俺と流星の二人になった。

流星は周りに人がいないのを見計らって、本来の姿に戻る。

傍から見れば、俺が犬を散歩させてる感じ。

望「はまちゃんもAの元に帰るまで、
いろいろなことがあったんやな。」

流「ま、ここに帰る理由も帰り方も人それぞれと言うことやな。」

望「そやな～。」

そんな会話をして、夕焼けに染まった道を歩く。

ひゅう～っと冬らしい風を全面に受けながら。

望「ん？流星どうしたん？」

流「…。」

歩いてる途中、突然立ち止まりなんか黄昏ている。

そして、ゆっくりと俺の方に犬の顔を向ける。

流「なぁ、突然やけどふと思ったこと言ってええか？」

望「お、おん。ええよ。」

いつもとは違う流星の顔に少し戸惑いながらも、
俺はYesと言う。

そして、少し考えてる素振りを見せながらも
開口一番こんな事を言ってきた。

流「望ってさ、Aのことどう思ってるん？」

望「え？」

突然、話題にAが出てきてびっくりした。

どう思ってるって…。

考え出した瞬間、俺の鼓動が急に早まった気がした。