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花園の休憩所
望「あれ…。おらんな？」
A「うん…。」
あの、ちっちゃい子どこにもおらん。
確かこの方向やったんやけど…。
崇「おぉ、A！お疲れさん！！
どうしたん？何か探し物かぁ？」
A「あ、お兄ちゃん！」
お兄ちゃん、見かけてないかな？
聞いてみるか。
A「なぁなぁ、お兄ちゃん。
ここにちっちゃい妖精さんみたいな子たち来なかった？」
崇「！！！？？？」
私の質問を聞いて驚いたのか、
お兄ちゃんは細い目を大きく見開いた。
望「もしかして、心当たりでもあるん？」
お兄ちゃんは望の質問を返さず、
すかさず質問をしてきた。
崇「ちっちゃい妖精さんみたいな子たちって、
このくらいの？」
崇「人数、二人？」
崇「赤と緑の服着とった？」
お兄ちゃんはぬいぐるみの身体で懸命に大きさを伝えて、
数々の質問をしてくる。
私はお兄ちゃんの質問は全部あてはまったから、
「うん。」って返事した。
そういうと、
「そうか〜。」と安心したような顔でこう言った。
崇「トモとシゲはAとのんすけに見られたんやな〜。
あぁ、よかったよかった。」
A「え、よかったって？
てか、その子たちトモ・シゲって言っとった！」
崇「やんな？俺な、Aとのんすけにな、
その子たちを紹介したかってん。
トモー！シゲー！出てきて大丈夫やで〜。」
お兄ちゃんが呼んだ方向に目を向けると、
流星の後ろに隠れてた何かがヒョコっと出てきた。
ちっちゃい身体に赤と緑の色の服を着ていて
サンタさんの帽子のようなものを被った
可愛らしい子がこっちを見る。
か、かわいい…。
シ「知られても大丈夫やんな？」
ト「こ、この人間さんたちは大丈夫なん？」
でもまだ、信じられないのかその子たちは
顔だけ出してて怪訝そうな目をしていた。
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