シャララタンバリン【S.K】

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風呂から出て、お互いの髪の毛を乾かし合い
布団の上に座りながら
俺は後ろからAを抱いている。


『初めてもらったなぁ
エンゲージリング♡』



「いや、初めてじゃないと困るし！」


『いくらしたの？』

「言うかよ！」

『んふふ』

ずっとにやにやしっぱなしのA。


『あ！！』


「なに！」

『写メ撮ろう？ブレスレットも』


そう言えば2人で写真って
あまりないかも。

言ってこなかったから
今どき珍しくそういうのとか
好きではないのかなぁなんて思ってた。

『シゲくんの浴衣姿携帯に残しとくの』


前でカメラを構えて
俺はその後ろからひょっこり顔を出す



『もっと前きて！
わたし顔がおっきいじゃん！』


「はいはい」


顔を並べて1枚。

手を重ねて1枚。


調子に乗ってたくさん写真を撮った。

こういうのも悪くない。Aとなら。


『シゲくん？』


「ん？」

『ちゅう』

唇を尖らせて俺のを待つ。

うわ、その顔めっちゃ撮りたいんですけど。


…いや、これは俺だけのもの。
俺の心のファインダーに焼き付けておこう。


「ん」


それから、何度も何度も熱く深いキスを重ねて
温泉で火照った身体のまま
ひとつの布団で一夜を過ごした。



きっと、こんな感じで
過ごしてくんだろうな


これからもずっと
俺らなりに愛を育もうな

時々すれ違うこともあるだろうけど

大丈夫だって確信がある。


だって

こんなに好きで溢れているから。


『シゲくん…』


「ん？」

『ありがとう。だいすき』


「俺も。」





、




『ナスよりもずっと。』



「…だから比較対象！！」


〜END〜

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