腕の中のぬくもり ページ43
(★慧人side)
ライブオンラインのリハ終わり、Aちゃんがジェネさんのワンミリを踊ると聞いてたから、こっそりと現場を覗きに行った。するとステージの方から慌てるような声。嫌な予感がして見に行ったら、Aちゃんが倒れてた。思わず名前を呼んで呼んで駆けていった。
玲於さんに抱えられ、医務室に運ぶのをただ心配するしかなくてパニックになってた。
玲於「な〜、慧人さ、これからまだ仕事ある？」
「いや、仕事終わりに寄ったんで。大樹くんとジムの約束はしてますが」
玲於「ならさ、側にいてやってくれないか？俺はまだリハあるからさ。」
言われなくても側にいますとも！俺はAちゃんの手を握って起きるまで側にいた。
Aちゃんが目を覚ました。泣いていいよと伝えたら、腕の中で泣き出した。強く抱きしめたら壊れそうだから、そっと優しく抱きしめて背中をさすった。俺が側にいるからね、だから一人で抱え込まないで。
翌日、一人で行くのは不安だからと頼まれて一緒に精神科に行った。トラウマを乗り越えるために一緒にがんばろう！って伝えたら、ありがとうって少し無理した笑顔で言うから、心が痛かった。
普通に踊るのは大丈夫だけど、照明当たるステージに立つことができない。どうやったら乗り越えられるんだろう？何もしてやれないのがもどかしい。せめて治療の間、励ましたり側にいよう！それだけしかできないけど。
少しでも癒やしてあげたくて、病院帰りにケーキを買って、事務所の休憩室で二人で食べた。
A「ね〜、けいちゃん。このケーキは何けいちゃん？」
「ん〜！10けいちゃん！」
俺の反応にケラケラ笑ってくれるその笑顔をいつまでも見ていたいし、守りたいと強く願った。
ふと休憩室の入口見たら、慎さんか翔平さんに引っ張られて連れ出されてた。翔平さんと目があった。がんばれよ！ってジェスチャーで伝えてくれた。俺の気持ちって、めちゃくちゃバレバレ？気づかぬは本人だけってやつ？でも、心の中でがんばります！と返事をした。
Rising Sun To The World→←暗いトンネルの入口
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 65人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
HAL(プロフ) - ありがとうございます。今回はまこっちゃんの塩対応や振り回される感じを書いていきたいなと思って、ヒロインのキャラの性格も第一章とガラリと変えてみました。 (2021年9月11日 9時) (
レス) id: d8bc379b6c (このIDを非表示/違反報告)
らら - 第二章きましたね〜!! 楽しみです！ (2021年9月11日 8時) (レス) id: c287c87241 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：HAL | 作成日時：2021年9月5日 21時
