暗いトンネルの入口 ページ42
(★Aside)
れおにぃと自粛期間中、ダンスしてて、ふと言われた。
今度、ジェネがライブする時、サポートダンサーとし
て、自分のワンミリのペアとして踊らないか？と。
いや、まだ早いよ！って思ったんだけど、二人で練習で踊ってたのをチェックのために録画してたんだけど、それをれおにぃがジェネのオンライン会議で流したら、息もぴったりだし、絶対に出てよ〜！って盛り上がって、Hiroさんもいい経験になる！って後押ししてくれて、私は挑戦することになった。
自粛明けて、オンラインライブが決まった。
リハでみんなと踊りながら、すごく楽しかった。
一曲だけでもステージに立てる喜びを感じていた。
でも、それは大きな勘違いだった。
本番も近づいてきたある日。
照明とか色々検討するために照明器具入れてのリハをした。
スタジオ入した時はそこまでなかった。
でも、いざ立ち位置に行き、照明当たった瞬間、いきなり震えがきて、目の前が真っ暗になった。その瞬間、私は意識を失った。れおにぃのしっかりしろって呼びかける声と遠くからAちゃん大丈夫？って駆けて来るけいちゃんの声。そして、多分私はれおにぃに抱きかかえてもらいながら運ばれてるような気がする。なんとなくうっすらとした意識はあるけど、体が動かないし、声も出ない。
目が覚めると温かい手のぬくもりがあった。
けいちゃんが手を握って心配そうに見てた。
目を開けると満面の笑みで目が覚めてよかった〜って半分涙目で抱きついてきたけいちゃん。
どうやら私はスタジオで倒れたらしい。
照明が当たった瞬間、私は例の事故がフラッシュバックした。そして、気がつくと震えが止まらなくなって、意識が飛んだ。和解したことで乗り越えたと思ったんだけどなって思うと、なんかそうでなかったことが辛くて涙があふれてきた。
けいちゃんが、泣いていいよって抱きしめてくれて、私はその胸の中で思い切り泣いた。
大丈夫って言い聞かせてくれながら、優しく背中をさすってくれるけいちゃんのぬくもりが少しずつ気持ちを落ち着かせてくれた。
結局、またああなるのもいけないからって、れおにぃの相手は他の人になり、私は降板することになった。
私はもうステージに立てないかもしれないと落ち込んだ。
そんな私にけいちゃんは時間がかかるかもしれないけど、きっと乗り越えられるよ！側で見守るから、一緒に乗り越えようと言ってくれた。ありがとう、けいちゃん！
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HAL(プロフ) - ありがとうございます。今回はまこっちゃんの塩対応や振り回される感じを書いていきたいなと思って、ヒロインのキャラの性格も第一章とガラリと変えてみました。 (2021年9月11日 9時) (
レス) id: d8bc379b6c (このIDを非表示/違反報告)
らら - 第二章きましたね〜!! 楽しみです！ (2021年9月11日 8時) (レス) id: c287c87241 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HAL | 作成日時：2021年9月5日 21時
