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クリスマス番外編 2 ~失った時間はもう取り戻せない~ ページ15













彼の名前を呼んだ瞬間、


背中に何かが当たった。


後ろを向くと、青いリボンで包まれた


白い箱が地面に落ちていた。


私はその箱を見て確信した。


白竜がこの場所に居ると。


何故なら、彼の声が聞こえたし、


何より、私の知っている限り、


こんなラッピングをする人物は


彼しかいないからだ。











A「白竜…居るの………?」


私は白い箱を拾い上げ、雪の中、


白竜に向けて聞く。


だけど、返事は返ってこない。


変わりにすぐ側の草村がガサッと音をたて、


揺れた。


その時、白竜らしき人影が見えた。


その人影はすごいスピードで私から


離れていった。


その人影を見た瞬間、


私は考えるより先に身体を動かし、


彼の後を追った。


同時に雪が降り出し、風が強く吹いた。


まるで私を白竜に近づかせないかの様に。


私は彼を追いかけながら叫ぶ。


A「白竜………!!待って……!!


待ちなさいよ……!!!」


私がそう言っても彼は動かす足を止めず、


逆に走る速度を上げる。


私も彼と同じように走る速度を上げたが、


全然追いつかない。


追いつくどころか、


更に距離を開けられるばかりだ。


それでも私は諦めず、彼を追いかけた。


私は白竜を見失わない様に目をそらさず、


白竜を真っ直ぐ見た。


同時に雪と冷たい風が私の


頬をかすめるが私は気にせず、走り続けた。


走りながら彼の名前を呼ぶが、


彼は振り返らない。


A「白竜………!!!白竜………きゃっ……!!!」


足が地面に積もっている雪に引っかかり、


私は勢いよく転けた。


同時に白竜は龍の姿になり、空に向かった。


A「あ……!!!待って……!!!……白竜………!!!


白竜ーーーーーーーーー!!!!!」


私は倒れたまま、


白竜に向かって手を伸ばした。


白竜はそんな私をチラッと見ると、


身体を動かし、居なくなった。


気のせいかその瞳は


悲しんでいる様に見えた。











クリスマス番外編 3 ~失った時間はもう取り戻せない~→←クリスマス番外編 1 ~失った時間はもう取り戻せない~


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設定タグ:イナズマイレブンGO , 天登白竜 , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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サクラD - 続きが読みたいです!! (2013年2月13日 19時) (レス) id: 6764b8c44a (このIDを非表示/違反報告)
あげぱんだ(プロフ) - 剣城スノウさん» えっと、idを教えてくれれば、こちらでともきしときます (2013年1月16日 22時) (レス) id: 155b0d67de (このIDを非表示/違反報告)
剣城スノウ(プロフ) - 璃瑠さん» 返事遅れてすみません;マジですか!?(゚Д゚;)ありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです! (2013年1月16日 21時) (レス) id: d9c0e69bd5 (このIDを非表示/違反報告)
剣城スノウ(プロフ) - あげぱんださん» ごめん、やり方がわからない;Twitterと似たようなやつ? (2013年1月16日 21時) (レス) id: d9c0e69bd5 (このIDを非表示/違反報告)
璃瑠(プロフ) - 最高ですね!!私感動しましたー・゜・(つД`)・゜・白竜君の純粋な愛情、もーたまりません!! (2013年1月6日 22時) (レス) id: d2a5dfb325 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:剣城スノウ | 作成日時:2012年11月29日 2時

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