†参佰参拾†【水鏡の章】“終” ページ41
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『さあ、外へ行きましょう、大典太様』
大典「……………俺はお前を壊すかも知れないぞ？」
『言ったでしょう？貴方が思っているよりも
人は強いんですよ。
外へ行けば分からなかった事も分かる。
嫌な事があっても、今の貴方には
それを訴える事が出来る声が、口がある。
互いに知らないから怖いんですよ。
知ればきっと怖くない』
私が手を伸ばしながらそう言うと、
大典太様は私の言葉に静かに耳を傾けてくれた。
そして彼もまた手を伸ばす。
大きなその手がそっと私に触れた時、
心地のいい霊力が流れるのを感じた。
それは翡翠の石のお陰か、彼の力かは分からないが
ただ……………優しい温もりを感じたんだ。
大典「……………どけ、お前のその腕では
ここは這い上がれないだろう」
『！』
大典「引き上げてくれ」
戸惑いを感じる手が、私の肩を引き寄せ、
彼が綱を握ると、私を抱えたまま彼は登り始めた。
私じゃ確かに登れないぬかるんだ井戸の石造りを
彼は簡単に登ってみせたのだ。
大典「……………いつか後悔するぞ」
『……………しないよ。私がそうしたいと思ったのだから』
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冷泉 雪桜(プロフ) - ％さん» 訂正しました！指摘ありがとうございます！！これからもよろしくお願いします！ (2019年11月15日 22時) (
レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
％ - いつも楽しく読ませて頂いております！誤字があったので、お知らせしますね。参佰陸の「見つけます」が「見つめます」になっています…。更新頑張ってください！応援してます！ (2019年11月15日 18時) (レス) id: 02aec80553 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2019年11月11日 7時
