†参佰弐拾弐† ページ33
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ｿﾊﾔ「俺は“ソハヤノツルキ”
坂上田村麻呂の佩刀であった“ソハヤの剣”の写しだ。
んで、お前は誰だ？
並外れた強い霊力は感じるが」
『えっと、私は“九重”と言います。
この本丸を受け継いだ者です』
ｿﾊﾔ「？受け継い……………主は？主はどうした？」
『……………亡くなっています』
ｿﾊﾔ「二人共か」
『はい』
ｿﾊﾔ「……………そう、か。
結局俺達は使われぬまま、井戸に捨てられたままか」
その口振りはまるで、今の今までを知らなかったと
言ったような感じだった。
なら、彼は前任と“夜蝶”と呼ばれた少女が
亡くなる前からこの井戸の中にいると言う事だろうか。
『ソハヤ様、ここは一体……………』
ｿﾊﾔ「見た通りさ。井戸の中だ。
強い結界で作られた中だけどな」
『(結界の一種……………)』
黒田から聞いたことがあった。
祓い屋や術者にはそれぞれ得意とする術がある。
形代と言った紙人形を使った“紙使い”や
前任のように仮面を操る“面使い”、
“人形使い”や“印使い”など色々あるらしいが、
黒田は特に魔鏡と言った“鏡使い”の
スペシャリストだった。
鏡……………つまり己が写るものは鏡だ。
それは水も同じ。
この術は多分鏡使いの中の上位の結界術。
中の気配を外には漏らさず、
外からは一見しただけでは分からない仕組みのもの。
でも何で井戸の中に……………
ｿﾊﾔ「井戸の中に閉じ込められているのかって？」
『！』
ｿﾊﾔ「そうだなぁ、色々と事情はあるが……………」
『あの、貴方は……………』
ドクッ
『ｯ……………！？』
その時、強い衝撃を受けた。
心臓を直接握られたような衝動だった。
何これ、痛みはない、けど……………
苦しい……………
ｿﾊﾔ「お、おい大丈夫か？
霊力に当てられたか……………？」
『ｳｯ……………くふっ』
ｿﾊﾔ「(触れるわけにはいかねぇし…………)
そこの石、持ってみろ。少しは楽になるぞ」
『ｯ……………』
私はソハヤ様が指摘した石を持ってみた。
すると苦しいのが嘘のように引いて行った。
どう言う事……………？石を持っただけなのに。
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冷泉 雪桜(プロフ) - ％さん» 訂正しました！指摘ありがとうございます！！これからもよろしくお願いします！ (2019年11月15日 22時) (
レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
％ - いつも楽しく読ませて頂いております！誤字があったので、お知らせしますね。参佰陸の「見つけます」が「見つめます」になっています…。更新頑張ってください！応援してます！ (2019年11月15日 18時) (レス) id: 02aec80553 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2019年11月11日 7時
