†肆拾捌† 屋根上小天狗の物語 ページ9
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ポタッ…………ポタッ…………
??「随分と舐めた真似してくれるじゃねぇか」
『………………』
こんにちは皆様、九重です。
何がどうなってるかって？
そうだなぁ、平たく言ったら
味噌汁のお碗を投げられて、
頭からぶっかけられました。
いや、味噌汁くさいのなんの。
火傷はしてない感じだけど、
かなりの勢いでお碗投げられてしまった。
目の前にいるのは会うのは初めての神様。
今手入れ部屋の三つ目の間に入ったのだけど、
彼は薄暗いその部屋にいた。
彼もまた傷だらけだ。
…………まあ無闇に入りすぎた私も悪いけど、
あまりにも進展がないので、
顔だけでも見ようと夕食を持ってきたのだが、
戸を開けた瞬間に投げられたので驚いた。
…………昼食の味噌汁だったのか。
??「今度は随分と馴れ馴れしい奴が来たもんだな」
『……………………』
憎しみが込められた瞳…………
今まで見てきた刀剣達よりも、
憎悪が強いのは一目瞭然だった。
長い髪に、蒼の瞳、赤い袴を着た、
格好いいと言うより美人って言葉が合う人だった。
??「今すぐ出ろ、斬るぞ」
『…………余計な世辞だったようだね。
悪かったよ。夕食を持ってきたんだ。
無理にとは言わないけど、食べてくださいね』
とりあえず刺激を与えないように
出た方がいいなと判断した私は
膳を置いて、部屋を出ることにした。
幸い、持ってきた膳には味噌汁はかかってないので
あのままでも食べれるだろう。
やれやれ、風呂に入るか。
??「あっ！あ・る・じ・さんっ！
ってきゃああっ！？どうしたのさ、それっ！」
『…………嗚呼、乱様』
乱「ちょっと、味噌汁まみれだよっ！？」
廊下を歩いていると、現れたのは乱様。
私を見つけて、私に抱きつこうとしたけど、
瞬時に味噌汁まみれの私を認識して、
ギリギリダイブを避けた乱様。
と言うか、反応が本当に女の子。
乱「誰かにやられたのっ！？最っ低！！」
『何でもないよ、転んで頭から被ったんだ』
乱「そんな派手に頭からかかるわけないじゃない。
誰にやられたのっ？僕がお仕置きしてくるよ？」
『いや、物騒な事を言うんじゃありません』
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冷泉 雪桜(プロフ) - ブドウ農家の一人っ子さん» 薄桜鬼からすっとんで来てくれてありがとうございます！薄桜鬼の方がネタ切れになって中々進めれる事が出来ませんが、これからもよろしくお願いします！ (2019年8月28日 12時) (
レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
ブドウ農家の一人っ子 - 薄桜鬼のほうからとんできて一気読みしました・・・冷泉さんの作品は控えめに言ってどれも神ですね(語彙力の喪失) これからも応援しています！！ (2019年8月27日 20時) (レス) id: 70ec3f117a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2019年8月20日 1時
