佰漆 ページ28
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切国「一期が、刺客だったとはな………
見抜けなかったな」
鶯丸「仕方あるまい。お前達はこの祭壇に
近づいた時点で既に”幻術“を見せられていた。
原因はこの鏡だ。これは“真実を写さない鏡”」
パリンっ！！
鶯はそう答えながら、祭壇にあった鏡を割る。
鏡は簡単に砕け、その鏡から黒い靄が出て、
そして消えた………
鶯丸「ここには……”常識”などないからな」
鶴丸「鶯、助かったぜ。
だが、何故きみがここにいる？
俺達の本丸はどうなってるんだ？」
鶯丸「………生憎だが、覚えていない。
お前と同じ本丸所属と言う事実しか………
まあ、細かいことは気にするな」
鶴丸「(あ、うん。鶯だな………)」←
燭台「とりあえず、詳しく話を
聞かせてくれないかな。鶯丸さん」
･
･
『…………な、ん………で』
鶴丸side〜end〜
───────────────
Aside
何で、何でここで鶯丸が出て来るん………？
一期一振を倒し、現れたのは鶯丸やった。
何で？鶯丸が来るなんて、聞いてないで………
これまでも、この先でも………
“鶯丸”なんて、出て来なかった筈や。
どう言うつもりなん………ミシャクジ様は……
い、や………そもそもこの鶯丸は、味方なん？
『(信じたい、けど)』
鶯丸「………」
『！』
鶯丸「───。」
うちを置いて、皆鶯丸と話してる。
うちは驚いてて、すぐに動けんくて。
どうしたら良いか、分からんくて………
ただ、鶯丸を見とった。
すると鶯丸と目があった。
ジッとうちを見て、見据えとった。
それから口を開いて何かを言った。
距離があったから、何を言っとるか
聞こえなかったけど………
口の動きで分かった。
鶯丸は確かに言った。
“あるじ──”
………と。うちに向かって、言ったんや。
鶯丸。まさか、知っとるん………？
うちの……秘密、を。
Aside〜end〜
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2020年7月21日 18時
