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‡終幕‡ ページ1
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死臭を漂わす穢れた血の池溜まり。
周囲を汚れ乾き、こびりついたドス黒い血が
大地の色を染めていく。
辺りは瘴気に満ち溢れ、生物の命を蝕んでいく。
底に溜まる大量の血。
死臭を漂わす空間。
そう、そこには生物の骸が積み上げられていた。
人や獣と思わしき屍骸の数々。
ここは生命の終着点。
物言わぬ死者達が最期を共に身を寄せる場所。
そんな骸の頂点におわす神がいた。
それは“黒き翼”を持った神。
地に堕ちた神。
そうそれは正しく、“堕ち神”であった。
堕ち神の誕生を祝うかの様に、
辺りから怨念や怨嗟が湧き溢れていく。
そして世界は自滅し、崩落を開始した。
そんな崩落する世界を悠然と見届ける者がいた。
“彼”は楽しげにその光景を眺めていた。
ガチ………
鈴が、壊れた音がした。
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2020年7月21日 18時
