陸拾陸 ページ27
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鶴丸「光坊………冗談だろ？」
燭台「………違……体、が」
鶴丸「！(まさか、操られている？)」
燭台「ｯ………こ、の状況、どこ、かで………
嫌、だ。鶴さん………早く、逃げ………」
本体を構える光坊もまた、
困惑したように俺にそう訴えた。
光坊の意思に反して刀を構えていると
言うような口振り。
そして光坊はその顔を歪ませ、
徐々に驚愕の表情となる。
燭台「いやだ、もう、だれも
………ころしたくないっ！！！！」
鶴丸「光坊っ！
お前、光坊に何をしたんだ！何が目的だ！！」
■@??■※？
《？…………目的………目的なんてありませんよ。
私はこの世界に置いてのただの“傍観者”
楽しいものがあれば、ずっとみたいでしょう？
貴方の罪。それを理解した時………
貴方はこの世界の深淵を見ることとなる》
鶴丸「！」
■シ??ク※？
《不幸な未来を知ってしまった者は、
それを変えなければならない
使命感に苦しめられる………
満たされない欲望。それが抑制できないほど
膨れ上がると、人を狂気に駆り立てる。
その瞬間が、最高に美しくて………
────興奮する》
鶴丸「待てっ！！」
■@??■※？
《貴方は彼を、コロセルかな？》
ニチャリと笑みを残し、そいつは去った。
いつの間にかクレハも居なくなっているし、
あいつは一体何がしたかったんだ。
いやそれより、光坊を何とかしなくては。
先程からの言動がおかしい。
あんな冷静で、冷徹だったのが嘘だったみたいだ。
燭台「逃げて、くれ…………お願いだっ！
つ、るさ………にげ、」
鶴丸「(光坊も、罪とやらがあるのか？)」
俺達には記憶がない。
その失われた記憶の中に、
罪を侵した真実があるとしたら、
今の光坊は…………今の奴の術か何かで
トリガーとなってしまったのか、
混乱したような反応だ。
でも何か引っかかる。
燭台「鶴さ、早く………」
鶴丸「(コレは本当に光坊なのか)」
鶴丸side〜end〜
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2020年7月6日 12時
