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†終幕† ページ1
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思いっきり泣き叫んだ。
今、目の前で…………
己を信じ、守ろうとしたモノが、
己を庇い、死んだ。
血が滲み、吹き出し、グシャグシャとなって、
物言わぬ骸と化した。
彼のモノは、己を支えてくれた。
穏やかな声音で、自分に寄り添い、
自分を導いてくれた。
しかし自分のせいで、彼のモノは死んだ。
目の前で死んだ。
彼の物だったであろう血に汚れた布を抱く。
チリン
鈴の音が聞こえる。
･
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2020年7月6日 12時
