:*:･殺戮ノ天使ト不殺ノ悪魔･.:*:

ε†з390ε†з ページ13

･









「ｯ…………へっぶしっ！！
ｽﾞｽﾞｯ………しっかし鬱陶しい雨だなぁ？」


『？寒い？』


「こんだけ雨漏りすりゃあ当たり前だろーが！
つーか隙間ありすぎんだろこのボロ家！！」


『でもどうしようもないし………』

「いつか崩れんじゃねぇか？」

『あ………そこは………っ！』









そう言ってやりながら俺は立ち上がって
壁に手をつけた…………

と思ったら、木の壁が少し壊れやがった。
隙間風が入ってくる。









『………触らないで』

「言うのがおせーんだよ」

『言う前に壊した』

「ボロい家が悪いんだろーが………！」






＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿







『寒いならお風呂に入ったら？』








ソラの奴は壊れた壁を塞ぎながら言った。

こんなボロ家に風呂なんかあんのかよ。
と、心ん中でそんな事を思ってたら
俺が思ってた事が分かってたみてぇに
ソラは指を指した。









『お風呂は一応ある。
…………お湯を沸かせばあるから』


「湯を作るところかよ………」


『水はタダだから大丈夫。
山水を引いた水だし、問題ないよ』


「めんどくせー」


『傷口から菌が入るのを防ぐためにもなるし、
古傷も少しは楽になるから。

…………お願いだから入って』


「！」









“お願い……………ザック”









「……………」









見れば見るほどレイに雰囲気が似てやがる。
なんでこんなにもあいつの顔がちらつくんだ？

前までこんなこと無かったってのに。

ε†з389ε†з→←ε†з391ε†з

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す