【刀剣乱舞】その人間、縁結び始めました

†弐† ページ5

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ガンッガンッ…………バキッ！？







『い"っっっっ！！！？』








思いっきり金づちで指やってしまった。

かなり勢いよくやったので凄い痛い。
一日目から大労働…………
汗が滝のように流れてくる。

とりあえず目立つ穴だけでも塞ごうと
小屋にあった金づちと釘で軽くリフォーム。




神様の密かな願いを聞いてきた私だけど、
こんなの初めてだ。

……正面玄関付近だけ穴だらけなのは、
外に、出てないって事だよね。
多分…………主に奥の間を使ってるんだ。


私は空を見上げる。空は曇ったまま。
このまま雨が泣いてしまいそうな勢いだ。

…………何だか、寂しいな。
ここは日が当たればきっと気持ちいいだろうに。


“ただいま”と“おかえり”が行き交う場所の筈なのに。









『……………』

??《主様》

『ん？嗚呼、こんのすけ』









静かに空を見上げていた私に声をかけてきたのは
“こんのすけ”と呼ばれる式の管狐。
審神者(仮)である私を
サポートしてくれる存在とか何とか。

とてとてと歩いてきて私の近くまで来ると
鈴？らしき所から映像が出る。
(てか未来すごいな)








こん《こちらが主様がご希望されたものです。

木材、食材、あとこちらが
主様の御召し物にございます》


『ありがとう。助かるよ』








道具や材料などはしばらく
政府から支給してくれるらしい。

だからご注文は何でもござれ！って感じだったので
日常に必要なものを頼んでおいた。


…………多分今のこの本丸にいる
彼らには休息が必要なのだ。

鍛えることも、新しく顕現させるつもりはない。
悲しい顔をさせるだけだしね。









『一日目とはいえ、ここまで顔を
出してくれないとは思わなかったな』


こん《それは…………》


『………まあ、神様と人の違いは
心の移り変わりなんだろうな。


人は人生が短い分、心の移り変わり………
よく言えば“立ち直りが早い”

でも神様には死の概念がほぼないほど
半永久に生きてるから……忘れることは出来ない』


こん《………》

『ﾊｧ………よし、頑張るか』









いつになったら会えるかなぁ？

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