†拾† ページ13
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??「僕は………ご、五虎退、です」
『ご、こたい？…………どう書くのかな？』
五虎「あ、えと………こう、です」
…………字、めっちゃ綺麗だな！？
流石は神様…………
私はそう思って地面に記された彼の名を眺める。
そりゃ最初名前を聞いたら怖がられたよ。
時の政府によれば、審神者は言霊を使える。
言霊とは、対象の名を知った上で、
真名を縛る古い術だ。
真名を教えたら、言霊を扱えることになる。
…………が、私は生憎“仮”の審神者であるので、
その力を使うことは出来ない。
と、説明したら、おずおずと教えてくれた。
『虎、退けたの？』
五虎「し、退けてない、です…………
…………虎君達が、可哀想、なんで。
い、色々と尾ひれがついてますが…………
ﾋｸﾞｯ………僕、ただの、短刀でぇ…………！」
『…………ありゃ……』
うん、この子には人を恨めないわ。
いい子過ぎて向いてないわ。うん。
と、涙目になりながらこちらを見つめる五虎退様。
…………純粋だなぁ。
でも、私達の間には微妙な距離が保たれていた。
まだ無理があるのかもしれない。
仕方ないけど、ちょっと寂しいな。
『…………まだ、怖いかな？私が』
五虎「えっと………その…………」
『良いよ良いよ。無理しなくても。
それより、さっきの話の続きだけども、
重傷の刀達はどうなってる？』
五虎「殆どが、眠って、ます…………
動けない方や本体の姿に
戻ってしまった方達が、多いです。
そのまま折れて…………消えてしまった方も、います」
『…………そう。この本丸には後どれくらいの
刀達が残っているのかな？』
五虎「………………もう、三十も、いないです。
でも、悪い空気が本丸中に、広がってて…………
手入れ、しても…………中々治らないって、
兄さん達が…………」
…………前の審神者がいなくなって、
どれくらいなのだろうか。
かなり時間が経っているのか？
政府は何も言ってなかったけど。
でももう三十もいないのか………
『…………五虎退様は、どうしたい？』
五虎「どう、とは…………」
『君達は確かに刀だよ。
でも、今君は人の身を受け、
自分で考えて、自分で行動が出来る。
君は人が嫌かもしれないけれど、
君達はもう自由なんだよ？』
五虎「………！」
『自分でどうしたいか話してくれるかな？
私は君達の願い事を叶えたいんだ』
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冷泉 雪桜(プロフ) - ニコさん» ですが分かりにくい文章で表現してしまったので、訂正しておきますね (2020年3月30日 8時) (
レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 雪桜(プロフ) - ニコさん» コメントありがとうございます。設定では主人公は“刀剣”をよく知らないと言う設定で通っています。この時点では夢主は“太刀”と“打刀”の違いが分かっていなくて、政府の説明もいまいち理解していない頃です。ご指摘ありがとうございます (2020年3月30日 8時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ(プロフ) - はじめまして、このお話を読んでて気になったんですが、みっちゃんは打刀ではなく太刀なのでは？ (2020年3月30日 8時) (レス) id: 4b4e0cfc72 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして！！このお話大好きです！！いつも更新してくれてありがとう！！続きも楽しみにしてます！！ (2019年10月27日 16時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 雪桜(プロフ) - 水神の狐さん» コメントしていただきありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします (2019年8月15日 16時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2019年8月11日 21時
