【刀剣乱舞】その神、縁結びを望む者

†漆佰捌† “探してた物” ページ9

Aside









結織「………うーん、長谷部さんの居場所を
特定出来ませんね…………」


長義「どこ行ったんだ」

『…………』









12歳の頃の私が居た時空は
未だに歪められたままだ。

そのせいか長谷部様だけが連絡が取れなくなってる。
しかも夜にしか加州様達と
連絡が出来ないなんて。


少し不安になってきた。
大丈夫だろうか。彼らは無事に………
この本丸に戻れるだろうか。

心配だ。









『………長義様』

長義「？何かな」


『12の頃の私が、死んだら………
今の私の存在が無かった事になるんですよね？』


長義「そうなるな」


『では、その時代の私の身に何か起こったら、
今の私にも影響を受けるんでしょうか』



長義「何とも言えない。
これまでに無かった例だからな………

だが、彼らが行った時代は、
歪められた時空の世界線。
歴史抑制力の力が、上手く修復出来るのであれば
問題無く元の時間の流れとなる筈だ」



『なら、12の私が彼らに会った記憶も？』

長義「消える可能性が高いだろう」

『………良かった』

長義「何を心配していたんだい？」

『覚えていたら………きっと私、泣いてしまう』

長義「…………」









きっと、感情を抑えられなくて、
甘えてしまいそうだから………

まあ甘え方も知らないから
泣くばかりだろうけど。
12の私が、彼らに迷惑掛けていたらと思うと
恥ずかしいしね………


長義様はそんな私をジッと見つめていた。
そう言えば、長義様よく私を見てくるな。
試されている感じがして、
何だか緊張してしまう。

まあ政府の監査官らしいから、
審神者の力量を見るのは当たり前か。



何て、思っていた時………
不意に誰かからか連絡が来た。









??「“聞こえるか？”」






『！！その声、長谷部様ですか？』


結織「ようやく繋がりましたね！
心配してましたよ！」







長谷「“すまん、こちらも色々あってな”」






長義「異常はないかな」

『大丈夫でしたか？』





長谷「“嗚呼、問題無い”」









声からして、いつも通りの長谷部様で
私はホッと撫で下ろす。
しかし、加州様達とは合流はまだ
出来ていないようだった。

何があったのだろう。

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