検索窓
今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:67,508 hit

†陸佰陸拾漆† ページ9









燭台「(とは、言われたものの………)」

覚《むー!うー!》

燭台「(…………この子、何食べるんだろう)」









ともあれ、主のお願いだから
ひとまずローテーションで
面倒を見るようになって、
最初に僕が選ばれたから厨に連れてきたんだけど、


腕を組んで、考えては見るが
見た目が僕らや人と変わらないから、
普通のご飯しか思いつかない…………

サトリ君は悩む僕を見て、首を傾げている。
うーん、そもそも妖にご飯作った事は無いしなぁ。









覚《??………ふぁ》


燭台「!眠いのかな。やれやれ………
君は一体、何を食べるんだい?」


覚《んうー?》

燭台「って、聞いても分からないか」






??「ん?そこにいるのは燭台切君?」

燭台「あ、南海君」









後ろから声をかけてきたのは南海君だった。
彼が厨に来るなんて珍しいな。
お茶でも取りに来たのかな?

そんな事を思ってると、南海君は両膝を着いている
僕の足に登って、うとうとしているサトリ君を見て
ちょっと驚いていたけど、
何となく察してくれたみたいだった。









南海「その子供………嗚呼。
主に取り憑いた、例の妖の子供だね」


燭台「そうなんだ。
今朝から何も食べてないみたいでね。
何かを食べさせようかと思ったんだけど、
どうしたらいいか………」


南海「ふむ、主に取り憑いているなら、
主が食べれば空腹も満たされるのではないかい」


燭台「それは最初に試したんだけど、
どうやら違うようでね………

主がご飯食べてもこの子自身は、
お腹を鳴らしているんだ。
本人は“空腹”自体、何なのか
分かってないみたいだし………」


南海「成る程。でも主を真似て
その姿になったのなら、普通に我々と同じ
食事でもいいんじゃないかな。

獣や草木と違って、人間は色んな物を
食する生き物だ。分からなければ試せばいいさ」









………言われてみれば、そうかも知れない。
僕は改めてサトリ君を見た。
うたた寝していて、凄く眠たそうにしてる。

南海君が言うように、色々とやってみようかな。









覚《…………み、つ》

燭台「?」

覚《みー。み、つ!》


南海「ほう?言葉を話すのか。
燭台切君を呼んでいるようだ」


燭台「え、僕かい?」

覚《みつー!》









†陸佰陸拾捌†→←†陸佰陸拾陸† “小さな訪問者”



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
537人がお気に入り
設定タグ:燭さに , 刀剣乱舞
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

冷泉 雪桜(プロフ) - 雨宮@たふるさん» コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします (2020年3月12日 13時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮@たふる - いつも楽しく読ませてもらっています。続編おめでとうございます。たまに来る燭さに、にきゅんとしてます!これからも頑張ってください。応援してます。 (2020年3月7日 15時) (レス) id: 3cde28d88e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2020年3月5日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。