†陸佰陸拾参† ページ5
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般若「でもフラレてしまったよ。
猫みたいに簡単にはいかないようでね」
小竜「猫みたい、ねぇ。分からなくもないな。
そんな猫みたいな所を丸っきり式に
完全再現してるみたいだよね」
太鼓「確かになー。あ、」
小竜「あ、」
般若「？どうかしたかな」
??「はーんーにゃーくーんー？」
太鼓「み、みっちゃん………」
低音ボイスで大般若を呼ぶ声が、
俺の後ろから聞こえた。
これは、あれだな。かなりお怒りだな………
俺は太鼓鐘と一緒になって顔を青ざめただろう。
小竜「……しょ、……燭台切」
燭台「何してるんだい？畑当番でしょ？」
般若「嗚呼、畑当番だったなぁ。やらないけど」
燭台「い・い・か・ら、行くんだよっ！！」
般若「ま、待てそれ君(本体)っ！！」
ゴスッ！←打撃73
太鼓「あ、あぁー……」
小竜「………お見事」
燭台切は徐に自分の本体を取り出して、
鞘で大般若の背中を思いっきり叩きのめした。
………祖の本気は怖い。
そんな事を考えながら叩きのめされた際に
大般若の手にあったさきいかが俺の手元に来たから
とりあえず食べた。←
般若「見逃してよ、お父さん(光忠)」
燭台「媚びても駄目だからね」
般若「息子(景光)、助けてほしいな」
小竜「刀工は関係ないから、お父さん(長光)」
燭台「小竜君、邪魔してごめんね。
あ、貞ちゃん。さっき小豆君が
“どらやき、できたからたべにおいで”だって」
太鼓「おー！サンキューみっちゃん！」
祖はそう言って大般若を担ぎ上げて
そのまま縁側から畑へと行ってしまった。
太鼓「………みっちゃん、最近よく怒るよな」
小竜「無理に笑わなくなったからかな。
怒りたい事、日頃から溜まってたんだなぁ」
太鼓「小竜もあんまサボってやるなよ？」
小竜「ﾊｧ、祖の為だし仕方ないなぁ」
何て思いながら祖の背中を眺めていた時、
主の姿が見えた。
主は燭台切に気づいて近づくと、
お父さん(大般若)を抱える祖の姿を見て
少しギョッとしていた。(そうだよな)
それから二人で何やら楽しそうに
笑いながら喋っている。
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冷泉 雪桜(プロフ) - 雨宮@たふるさん» コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします (2020年3月12日 13時) (
レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮@たふる - いつも楽しく読ませてもらっています。続編おめでとうございます。たまに来る燭さに、にきゅんとしてます！これからも頑張ってください。応援してます。 (2020年3月7日 15時) (レス) id: 3cde28d88e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2020年3月5日 19時
