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†陸佰玖拾伍† ページ37









太鼓「いやぁー、それにしても焦ったぜー。
無茶すんのは昔からかぁ」


薬研「大将らしいっちゃらしいがな。
立てるか?掴め」


『…………』







それから二人はあっと言う間に
妖怪を倒してしまった。
今なら分かる、二人は……人間じゃない。

あの人と同じ気配。多分付喪神様だ。
薬研君………が私に手を伸ばしてくれた。
私は捕まって立ち上がるけど、
震えが止まらなかった。









『(人じゃ………なかった)』

太鼓「騙してゴメンな、主。俺は………」






??「あれ、貞ちゃんに、薬研君?
良かった!無事だったんだね」


薬研「よぉ、旦那」

太鼓「みっちゃん!」









するとガサガサと物音がして、
茂みから出てきたのはあの人だった。

何か、血がついてる………
妖怪を、殺したんだ。


その人は笑って太鼓鐘君と薬研君と話してる。
嗚呼、本当に“刀”なんだ。
殺すための、武器の神様。









燭台「二人が守ってくれたのか………
ありがとう、助かったよ」


太鼓「いいって事よ!」


薬研「こっちは終わった。
俺らを追っていた太刀と薙刀は
燭台切が殺ったようだな」


燭台「うん。あ、そうだ。主大丈夫だった?」









『ッ…………や、嫌だっ!!』








ペシッ








燭台「!」

『………ぁ』









血が、怖かった。
平気な顔で殺すこの人達が、
人間じゃないってはっきり分かったら、
怖くなって…………燭台切さんの手を………
私は叩いちゃった。

燭台切さんは、びっくりしてた。









『ッ………嬉しかった、のに』

薬研「大将…………」


『初めて、友達が出来るかもっ、て
思って…………思ってた、の、に……!』


太鼓「お、おい、主落ち着け!」

『わた、し………』









涙が、止まらないよ。

どうして、どうしていつも私は………
学校の皆と同じように出来ないんだろう。


見たくて、見てるわけじゃ無いのに。
どうして私だったの…………何で、私なの。









『も………やだ、よ…………っ
期待しちゃ、て……る…………私、が!

ヒグッ……やだよぉ………』



燭台「………」

『うわぁあああん!!ああぁぁぁああ!』









私が泣いた時、燭台切さんは…………
何故か、凄く………悲しそうにしてた。

それから、黒い手袋外して、
私の頭に乗せた後で、









“ごめんね”









それだけ言って、何も言わなくなった。




Aside〜end〜

†陸佰玖拾陸†→←†陸佰玖拾肆†



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冷泉 雪桜(プロフ) - 雨宮@たふるさん» コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします (2020年3月12日 13時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮@たふる - いつも楽しく読ませてもらっています。続編おめでとうございます。たまに来る燭さに、にきゅんとしてます!これからも頑張ってください。応援してます。 (2020年3月7日 15時) (レス) id: 3cde28d88e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2020年3月5日 19時

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