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†陸佰漆拾陸† ”玉響の生き行く音“ ページ18

それから、また暫くして………

サトリ君はすくすく成長し、
どんどん………弱り始めた。









蛍丸「どうしたんだろ………」

愛染「熱出てるぞ?大丈夫か、サトリ………」

蛍丸「死んだり、しないよね?」

覚《…………ぅ》








明石「主はん、何が原因か分かりましたか」


『………分からない。こんな繊細な妖だったなんて。
昨日まであんなに食欲があったのに』


覚《………》









原因は妖に詳しい主でも分からないみたいだった。
もうすぐここを離れて、巣立つ頃なのに、
急に容態が悪くなるなんて。

心配になって、サトリ君の頭を撫でる。
サトリ君は僕の手に気づいて、
小さな手で僕の指をキュッと握った。









『妖気も弱いですね………私の霊力で
補えるならいいんですけど』


蛍丸「えっ、主さん………
サトリに霊力あげてたの?」


『無駄に霊力がありますし、少しだけ。
繊細な妖怪とは聞いてはいたので、
免疫つける為にあげていたんですが………』


明石「そないな事しとったんですか?
いくら主はんでも体持ちまへんよ。

体にも負担がかかるやろうに」


『………死なせ、たくなくて』

燭台「………?」









主がいつもよりも必死で、
切なくそう口にしたから………少し引っかかる。

主は正直、妖に苦手意識を持ってる。
神々にもそうだけど、妖にはあまり進んで
協力とかはしない方だ。
自分の体質を分かっているからかも
しれないけれど………









燭台「やっぱり、あまり食べてくれないなぁ。
ちょっと食べやすいようにしてみようか」


『お願いします』

燭台「良くなるといいね」


『…………そう、ですね。
私も覚についての文献を探してみます』


蛍丸「俺も手伝う」

愛染「あ、俺も俺も!国行もだぞー!」


明石「………ハァ、しゃあないですなぁ……
自分もやります。あんまり無茶はせぇへんようにな」


蛍丸「分かってる分かってる!」


『じゃあ倉庫にある文献を取ってきて貰えますか。
行けば多分分かります。
分からなかったら、大体私の式がいますので』


蛍丸「はーい」









そうして、来派の皆は主が言っていた
倉庫の方へ行ってしまう。

僕もサトリ君の食事を
食べやすいように作り直す為に
厨に向かった。

†陸佰漆拾漆†→←†陸佰漆拾伍†



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冷泉 雪桜(プロフ) - 雨宮@たふるさん» コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします (2020年3月12日 13時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮@たふる - いつも楽しく読ませてもらっています。続編おめでとうございます。たまに来る燭さに、にきゅんとしてます!これからも頑張ってください。応援してます。 (2020年3月7日 15時) (レス) id: 3cde28d88e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2020年3月5日 19時

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