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佰肆拾参日 ページ18











桜雲「修行についてこれたらの話だけどね。
まあ、今日は前祝いみたいなもんよ。
明日から本格的な修行になるから、覚悟しとくんだね」


カナエ「はい先生〜*」










『じゃあ私はこっちの道だから、ここで失礼するよ。
ご馳走様でした。また会おう、三人共』



桜雲「………あぁそうだ、小鳥遊」

『?』


桜雲「近い内、俺は京都に出る事になってる。
長旅になるから、隠の派遣と俺の鴉の面倒、
それからこいつら二人の子守頼むわ」


『京都に?急な話だね、任務かな?』


桜雲「京都にチラホラと鬼らしき情報が出てるらしい。
東京を中心に鬼は出没してるが、ここ最近、鬼の動きが妙だ。
歌舞伎の関係で俺ぁ京都に何度か行ってるから、偵察だよ偵察。
あ、ついでに天元ちゃんも行くかもだから、
留守の間二人、柱の空席何とかしといておくれよ」


『………成程。分かったよ。
私に出される任務が増えるってことだね。
帰ったら早速、隠の中澤殿に話しておくよ』


桜雲「そんじゃ、よろしく」




しの「また会いましょ、小鳥遊さん」

カナエ「今度は一緒に甘味でも食べに行きましょうね」

『嗚呼』













そうして、私達は別々の帰路を歩いたのだった。

任務か。桜雲殿や宇随殿は生まれの関係もあって、
他の隊士よりも京都の地理には詳しいだろう、という
お館様の配慮だろう。


今朝お館様に会ったが、その連絡は無かった。
急に入った情報によるものだろうな。
これまで見せなかった鬼の動き………
念のため、私の方でも調べたほうが良さそうだ。

京都は遠いから流石に向かう事はできない。
それに柱が多く留守にすれば、こちらの鬼の勢力に
対処できないかも知れないしな。


まだ主人が決まっていない鴉を飛ばし、
情報を集めさせるとしようか………

佰肆拾弐日 正風→←佰肆拾肆日



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作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2023年6月22日 15時

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