【刀剣乱舞】その神、縁を知る者

†伍佰玖拾漆† ページ18

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『住所は………こんな所か………』








“相手は一柱の神。
それ相応の代償を払うことになるかも知れないぞ”








………その代償って、何だろう。
自分にとって一番大切なもの………
昔は無かったけど、今の一番は本丸だ。

なら、自分はどうなってしまうのかな。



そう考えた時、私はペンを止める。
そうか、昔は何も無かったんだな。
今と昔は違う事を改めて感じた。

信頼される事があまりなかったから、
何だか大切な物が増えて……………
ちょっと弱くなったような気がする。









『(神祓いは、簡単な事じゃない。
今の私に出来るのか……………？)』









急に不安になってきた。
でも成功しなきゃ、せめて残された刀剣達の無念と
夜蝶さんの願い、紅羽さんの思いを
晴らさなければならない。

今にして思えば………自分の存在が
軽すぎて辛かったけど、
今は大切な物が増えて自分の存在が重く感じた。


私には責任がある。
この本丸を、私は背負ってる。


御用人として、人として…………
私は自分の成すべき事を、
果たさなければならないのだ。









『こんのすけ、いる？』

こん《はい、審神者様》


『……………もう一つ、頼みたいことがあるんだ。
任せっぱなしでごめんよ。

どうしても知りたくて』


こん《？何でしょうか》

『それは───』









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こん《………分かりました！
こちらで出来る限り調べて置きます》


『うん、お願い』

こん《では現世で探し出して………》

『あ、いや………いいよ。行く予定はないから』

こん《え、ですが…………》


『まだ私の中で整理が出来てないんだ。
それに行くか分からないし、
もう少し考えて置きたいからね』


こん《審神者様………分かりました》

『ありがとう。じゃあ“彼”を呼んでくれる？』

こん《承知しました！》









Aside〜end〜

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