元社畜。異名リリスとなり、お気に入りの愛を探します。2 (ページ28)

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ねえ！このヒトなに？！えっ会長とお父様？！ページ28

表彰の後、入間がまあ…本人の予想以上に目立ってしまったのだが…なんとか師団披露(バトラパーティー)は終わった…。私としては花火が評価されたことが何より嬉しいし、自分の魔術ショーが認められたことが嬉しかった。良い日だったと言えるだろう。

さて、これはあくまで〝現実逃避〟。何故って？そりゃぁ目の前にいる悪魔(会長似)に警戒心を抱きながら入間とベンチに座っているというちょっとしたカオス空間だからだ。なお至って目の前にいる悪魔は真剣な顔でこちらを見ている。え、取って食われたりとかしない？私たち。何何何？なにをしt

えぇええぇぇ…？！急にこのヒト入間の顔むぎゅってしたよ？むぎゅって！なに？触りたいのはわかるけど…ってちょっと！今度くるくるし始めた！ねぇ！くるくるし始めた！なにしてんの！ねぇなにしてんの！

A,怪我がないかの確認

「あの」

「これは内緒の話だがね。実は私は人間に会ったことがあるんだ」

「えっ」

『…(なる)』

「にっ人間って…もしかして…つっつつ捕まえたんですか？」

「(反応アリ…)」

『(反応見られてんな。つまり…魔関の職員ってところか。確か人間界でいう警察の役目だったか？)』

下手打ったら人間界に強制的に戻らされるな。

「あぁ…勿論。捕まえて上半身は実験室へ、下半身は同僚とその日に鍋で…」

『…………(絶対表情崩すな私…ッ！ジョーク！ジョークであって…ッ)』

「というのは冗談で」

「…ジョウダンカイ…」

「(わかりづらい……！！)」

『(クッソ分かり辛ぇ…ジョークで良かった〜…)』

「(よし和んだ……)本当は〝保護〟して人間界へ帰したよ」

「！保護…！」

『(やっぱり勘づいてるな…)』

「正規の手続きをとって人間界にすぐ戻れるように、魔界での記憶を全部消して家に帰してあげたんだ」

「…えっ」

『記憶を消す魔術なんてあんのか…(厄介だな)」

「〝元祖返り〟が増加している魔界に人間がいるのはとても危険だ。だから入間くん、君がもし助けてほしいなら…」

「お父様！こちらにいらしてたんですか！」

「アメリ…！？」

『(会長のお父様か。通りで似てると…いや、待て。さっき彼はなんて言った？入間限定で助けてほしいなら…じゃあ私はなんだ？保護して帰すではなく別になんかあんのか？というかおじいちゃんがしばらく家に居なかったのって…捕まってたからとかじゃ…)』

んな訳ないか！(んな訳ある)