元社畜。異名リリスとなり、お気に入りの愛を探します。2

地獄という名のサプライズ ページ18

『よく分かんない。けど…嫌な予感がずっと頭によぎってる』

「ミフユちゃん…？」

『ちょっと行く場所がある！すまんジャズ、多分教師から指示あると思うから従ってて！』

「はっ？！ちょっ行く場所って」

そんな言葉も聞かずに入間の方に向かった。なんとなく、昨日会ったアミィってやつが危ない気がしたから。

『(GPSは…こっち かッ！)』

ガンッ

『イッ…ッ！透明な壁…家系能力か？』

クッソ…こう言う時攻撃系の能力持ってれば…ッ！人間だから仕方ないが。

その時

ピンポンパンポーン

[はいはーい！皆さんきこえる〜〜〜？びっくりしたかな？しかし安心めされい！これは魔術開発師団と遊戯(ゲーム)師団が共作したサプライズイベントだよ！透明な壁をよけて進みゴールを目指せ！学園全体が迷路だ！上位ゴール者には賞品もあるよ！お楽しみに！中庭にある中央広場がゴールだ！！さあ急げー！！]

『っは！多分裏で建前は以上とか言ってんだろ』

だってこんなサプライズ用意してない。勿論私もだ。つまり混乱を避けるためのサプライズ(うそ)。

『(こうなったら…無理やり…)使い魔、パパーティア召喚！』

パディーラ！！

『壁壊すことは可能か？』

「パティイ！」

『そんじゃ行くぞ』

「パティ！」

『(魔力で創られた壁なら集中して見れば…)こっちだ！』

向かっているのはおそらく三年塔の方…と言うかあんなところになんかあったか？変な間取り方はあったが…

『(ん？変な間取り…？そうか！隠し部屋だ！そこに向かってるのか)』

それだったら理由もつく。

『ここの壁を壊せ』

「パッディーラ！！」

『よくやった！(あとはここを登るのみ…)』


—守り抜かなきゃ。この身を捨ててでも—


タッタッタッタッタッタッ

〜〜〜
「なんや？もう1人こっちに来とる。一体どうやって…」

バァンッ!!

『ハァ…ッハァ…ッ…やっと着いた……入間いる？！』

「姉ちゃん？！」

『嫌な予感したから来ちゃった。それで…何すれば良いの？』

「えっと…この花火を打ち上げるのを手伝って欲しいんだけど…」

『任せんさい！』

「ムリや、返し。その花火は本祭開始も鐘と同時に爆発する。今更ガブ子さんから離したところで爆発は止められん。そこの窓から中庭に投げ入れてこの部屋にもバリアをはらな、

死ぬよ」

『(やっぱりこいつが犯人か。と言うか爆発て、この学校破壊するきか？)』

「言ったでしょう…先輩。僕は絶望しない」

絶望はしない。→←地獄の前夜祭が始まる前触れ

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