消えない烙印 (ページ11)

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烙印10 ページ11

ﾕｳ｢分かりました。
その条件を満たせるように頑張ります！｣

元の世界に帰りたいのは、事実だ

確実に帰れる方法がそれしか無いなら仕方ないと腹を括った

私の返事に驚いたような顔をしたリベラさん

｢おや、かなり肝が据わってるんだね。
そういう子は嫌いじゃないよ｣

と言って軽く笑った

｢話は以上。
元の世界に帰れるように頑張って｣

そう言うと彼女は再びﾊﾟﾁﾝｯと指を鳴らした

ｸﾞﾘﾑ｢はっ！オレ様のカツサンドが！｣

ｴｰｽ｢うわぁぁぁ！寮長がキレてる…！！｣

ﾃﾞｭｰｽ｢優等生としてっ！！｣

それぞれ何かを口にしながら飛び起きた
そして彼等は口を揃えて｢なんだ夢か…｣と言った

｢僕は先に寝るよ、おやすみ｣

そう言って立ち上がったリベラさん

ｸﾞﾘﾑ｢オマエ、自分の寮に戻らなくていいのか？｣

｢僕の寮はオンボロ寮(ここ)だけど？｣

｢｢｢えぇぇぇぇ！！？｣｣｣

まさかの発言に思わず叫んでしまった
彼女は顔を歪め、耳を塞いだ

｢煩いよ。
てな訳だから、よろしく｣

そう言って2階へと上がってしまった

リベラさん、不思議な人だな

ユウside終了

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

オンボロ寮の二階のホコリを被った一部屋でリベラは窓の外に浮かぶ月を見ていた

｢そんなに元の世界に戻りたいだなんて…。
よっぽど幸せな世界だったんだね｣

と、先程のユウの表情を思い出していた

自分自身の過去を振り返ると元の世界に戻りたいとは絶対に思わないリベラ

夢の為に自身を犠牲にする

全ては自由のために