名探偵対大怪盗 ページ23
仕事が終わり家に帰ると、快斗くんがくつろいでいた。
そこまではいつものことなので、あまり気にしないが今日はどこか不機嫌そうだった。
「快斗くん？何かあった？」
「Aさん…白馬のヤローが…」
「白馬くん？」
昨日私は非番だったが、快斗くんはキッドとして予告を出していた。
その現場に白馬くんも来ていたらしく、思うようにいかなかったらしい。
結果はキッドが目的のものを盗み、逃げ切れたので辛勝といったところか。
「？でも結果快斗くんが勝ってるんだし良くない？」
「それだけじゃなくてよぉ…」
「ああ、青子ちゃんか」
「！？」
愛しの幼馴染ちゃんの名前を出すと、驚いたような表情に変わる。
いや、快斗くんが不機嫌になってかつ白馬くんが関わってるとなると、仕事か青子ちゃんしかなくない？
何やら、青子ちゃんからライブに誘われて行くのを渋っていたら、白馬くんが代わりに一緒に行かないかと青子ちゃんを誘ったらしい。
青子ちゃんは青子ちゃんで、キッドを捕まえたら一緒に行こうと白馬くんに同意したようで、それが気に食わないのだとか。
…お互いに意地張ってんなぁ……。
どうせ売り言葉に買い言葉で、青子ちゃんを煽るようなことを言ったのだろう。
「素直になればいいのに」
「は！？俺はいつだって素直だっつーの！！」
▽
数日後。
キッドの予告の日である。
白馬くんVSキッドの戦いに水を差すのはいかがなものかと思うが、仕事なので仕方ない。
ふかやんと美術館に行くと、既に中森警部が部下を配備していた。
「お疲れ様です、渡辺警部！」
「警備状況は？」
「女神像前、入り口、玄関、裏口、総員配備完了しました。不審な人影はありません！」
「…地下は？」
「地下は誰もいません」
「え？」
なんでも、地下は無数のセンサーで守られているから、わざわざそこを通るわけないとのことだ。
いや、その裏をかいて警備のいない手薄な地下から来るのがキッドでは？
侵入経路の目星がつき、地下へ向かおうとすると、白馬くんに遭遇した。
「さすが渡辺警部。考えることは同じなようで」
「白馬くんもね」
「ナベ先輩！中森警部が呼んでるっす！」
「わかった。地下は白馬くんに任せるよ」
「もちろんです」
ふかやんに呼ばれ中森警部の元へ行くと、予告時間が迫っていた。
「そろそろキッドが来る。皆、油断はするな」
「「はい」」
「いよいよあと10秒です！」
リポーターがカウントダウンを始めた。
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雹(プロフ) - 水さん» コメントありがとうございます！今まで全然気づかず申し訳ないです。教えていてだきありがとうございます。修正させていただきます！ご指摘ありがとうございます！！ (9月20日 8時) (
レス) id: 43b36fd2d9 (このIDを非表示/違反報告)
水(プロフ) - ログインしないで読むと、名前変換が適用されず、萩原さんから呼ばれる時だけ「ちゃん」になってしまうのでお暇な時で大丈夫ですので直してくれるとありがたいです！よろしくお願いします！これからも更新頑張って下さい！ (9月19日 10時) (レス) @page10 id: 5700234c3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雹 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Haku_SHS/
作成日時：2023年9月10日 23時
