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____Aが産まれてから一年経った頃。
ユージオ「可愛い...Aも母親のように、美しい女性になりそうだね。」
アリス「あの人と誠二郎の子供なんだから当然よ。私たちの大切な妹だね、ユージオ。」
泣くことは滅多になかったけど、その分僕たちにたくさん甘えてくれた。寝過ごしたら叩き起こしてくれて、仕事で忙しいときはぬいぐるみをたくさん持ってきてくれた。
...思えば、彼女には小さい頃からよく助けられていたな。
「ゆう、ちお!」
ユージオ「ゆ、う、じ、お!」
「んー...ゆ、ち、○、こ!」
アリス「ん"っ」
和人「...水吐いた...すまん...」
早く大きくなって、僕たちの名前を呼んでくれないかな。
和人「で、これがソニックリープ!」
ベルクーリ「嬢ちゃんも呑み込みが早いな。これなら立派な剣士になれると思うぜ?」
菊岡「人の娘をゴリラに育てようとするな!!!」
剣を覚えたら一緒に稽古がしたい。
「ゆーじお!ほん、よんで!」
ユージオ「...もちろんだよ。」
たくさん本を読んで、帰還者学校で教えてもらったことを彼女にも教えて...この世界の事をたくさん知ってもらいたい。いつかは結婚もしてほしい。
「渚!学秀!おはよー!」
渚「だから人の家の屋根を通学路にするな!!!」
学秀「優秀な暗殺者になりそうってぐらいの身体能力...」
それから...おばあちゃんになるまで、ちゃんと生きてほしい。
その願いは叶わないんだろうな。叶ってほしかった。これから先、歳をとらないと体験できないことがたくさんあって...皆と過去や未来の話をして...
ユージオ「...はぁ...」
羽風「良い衣装じゃん。Valkyrieと同じ感じだね。」
「はい...宗が作ってくれたんです。青薔薇のヘアピンもくれたんですよ。」
羽風「...ねえ、何か悩んでるなら俺に言ってくれないかな。あの子のお兄さんが死んでから、少し暗くなっちゃったでしょ?」
ユージオ「そうですね...あれから登校もしてませんし、妹にはそろそろ外に出てもらいたいって...」
羽風「妹さんの事なら誰でもできる。今は君の問題だよ。本来なら男の悩みなんてどうでもいいけど、君だけは別。何でもいいから話してくれる?」
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年1月18日 19時